時速30キロとことこの旅

徒然自転車に乗っていた女が体力に限界を感じて原動機に魂を売りました。

【氷川キャンプ場】ソロキャンチュートリアルだ、と女は思う

本当は行った直後に書きたかったのです。

思い出の鮮度が高いうちに、肌で感じた空気や雨の冷たさを書きたかった。

しかし、そんな甲斐性はない。

そもそも、甲斐性があればブログを一年も放置したりはしない。

 

わたしは、そういう女だ。

 

だから、今となっては懐かしい写真を、記憶とともに残すしかない。

なんとか思い出しつつ、それっぽく仕上げるしかない。

というか、覚えているのだろうか。

まぁ、覚えているでしょう。

どこに行ったとか、ここはこんな感じだったとか、そういうことが分かれば良いのです。

だってこれは、わたしの備忘録なのだから。

いいのいいの。

 

わたしは、そういう女だ。

 

一年も前のこととなると、流石に覚えていないことのほうが多い。

だから写真を撮るのだ。

忘れるから、新しいことを経験できる。

 

人間とは、そういうものだ。

 

 

さて。

まず記すべくは“徒歩キャンの聖地 氷川キャンプ場

 

奥多摩にある氷川キャンプ場

我が住まいからも近く、およそ60キロほど。

甲州街道をひたすらゆく。

 

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左がお連れさん、右がそば子

 

徒歩キャンの聖地というだけあって、JR青梅線奥多摩駅から徒歩数分のところにある。

こじんまりとしたリバーサイドキャンプ場。

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天気が良いのは善いこと

 

近くにはスーパーがある、と聞いていたので、この日は食材をほぼ持たないまま向かった。

もしこのブログにたどり着いた人がいるのなら、まずこの助言をしたい。

 

食材は持っていけ!

 

スーパー……サミットとかオオゼキとかライフとかビッグエーとかまいばすけっととか、そういうものを想像していると痛い目に遭う。

わたしは遭った。

 

あるのは小さな商店。

キャンプ場利用客が多い為か、そのための用品は粗方揃っている。

ただ、食材などはそこまで豊富な種類はない。

缶詰とかでオッケー、というのなら充分であるが、きっちりと調理してキャンプ飯を楽しみたいひとは、なるべく食材を持っていくのが吉だろう。

 

ちなみにわたしは、お店の方が太鼓判を押すうどんとうどんスープを購入。

おいしかったなぁ。

なんで写真を撮ってないんだろうか……

 

このキャンプ場、徒歩キャンの聖地というよりかは“ソロキャンパーのチュートリアル”と言ったほうがしっくりくる。

正直、こんなにソロキャンパーが集っているキャンプ場をわたしは見たことがない。

 

右を見ても左を見ても、前も後ろも、あっちもこっちもソロキャンパー。

駐車場はガラ空き。

 

しかしみんな楽しそうであった。

ひたすらキャンプ飯を食ってるお兄さん、アウトドア浪漫を求めてデカい肉を焼いてるオジサン、キャンプに来てまでゲームをしていたお兄さん、編み物をしているお姉さん。

 

お隣に設営していたお姉さん。

初めてのソロキャンで、おニューのテント。

数十分経っても組み立てられず、見かねて声を掛けました。

 

女は思い出す。

コミュ障のくせによく頑張ったじゃん、わたし。

 

設営を手伝い、ほんの少し会話をしたっけな。

お連れさんは、食器を洗うときにも話をしたようだった。

まだキャンプ続けているといいな、お姉さん。

 

奥多摩駅周辺は東京都内とは思えないほど長閑で、すれ違うひとも少ない。

 

キャンプ場からぶらぶら歩いて行けるもえぎの湯。

道のりにあるトンネルも趣があって良い。

 

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顔をはめた写真を晒す勇気はない

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ジブリ映画にでも出てきそうな趣


 

温泉施設で食べる蕎麦。

おいしかったなぁ、なんていったかなぁこの蕎麦。

忘れてしまった……

 

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そば子は蕎麦が好きなのだ

 

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そば子は牛乳が好きなのだ

途中みつけたおしゃれなビアバーで一杯。

おいしかったなぁ、なんていったかなぁこのビール。

忘れてしまった……

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そば子は酒が好きなのだ

 

都心からも近く、駅も近い。

商店も温泉も徒歩圏内。

街並みは長閑で、川の音も心地よい。

 

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道の途中に猫が二匹いた

 

ソロキャンパーが多いだけあって、グループキャンプの若者がはしゃぐ声もない。

ファミリーキャンプの子どもが走り回ることも、誰かの愛犬が吠えることない。

 

静かなキャンプ場。

これはたしかに、初めてのソロキャンや、お試し徒歩キャンにはもってこい。

 

ただひとつ、車やバイクで行くひとに注意がある。

もしこのブログにたどり着いたひとがいるのなら、ふたつめの助言をしたい。

 

奈落のように下るぞ!

 

そう、キャンプ場あるある。

受付を終え、さぁサイトへ向かおう!というときによくあるのだ。

 

  • 受付・駐車場とキャンプサイトの高低差が激しく、重たい荷物を背負ったまま奈落の底へ向かわねばならない。

リバーサイドやレイクサイドによく見られる。

肩や腰が死ぬ。

リヤカーを貸し出しているところも多いが、ないところもある。

肩や腰が死ぬ。

 

氷川キャンプ場は①に該当する。

結果、わたしの肩と腰は多大なダメージを喰らった。

ちなみに、「奈落のように下る」と表現したのはお連れさんである。

サイズ、重さ、ともにマックスのリュックを背負って歩くお連れさん、ようは母であるが、わたしの母親なだけあって体が小さい。

 

大きなリュックを背負う姿を見て、いつも女は思う。

二宮金次郎みたいだ、と。

 

本人にも言っている。

二宮金次郎だ」と。

最近の我が家ではニノキンと略されるまで親しみある偉人と相成りました。

 

バイクで行くひとは、是非、奈落へ続く急こう配に肩と腰を捧げて欲しい。

なんといっても、その後の温泉が最高だから。

 

 

女は思う。

あぁ、思ったより覚えていないな、と。

身体が小さくてもバイクは乗れると女は言う①

さて、前回の投稿で「時速30キロ以上出せるようになった」と発言した。

もちろんホラなんかではない。

ブログ頑張るぞ~~!みたいな発言は大ホラになったけれども、それはまぁ、うん、これからなんとか……

 

そう、わたしがこれからブログを頑張る話なんかどうでもいい。

それよりも大事なことがある。

 

それは、そう!

 

「時速30キロ以上出せるようになった」ということ!

 

普通自動二輪免許を取得したわけです。

えへへ、ええ、取得したんですよ、普通自動二輪免許。

最後の投稿がまさかの足の骨折ったけど原付でキャンプ行ってきた、ですから。

まるで鈍くさい女のようですけどね、バイク乗れちゃうのですよ。

 

しかももうバイク買ってる。

Kawasaki エストレヤ

 

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kawasakiエストレヤ 名はフーマ

ううわ!かっわいい!!かわいい!!

かわいい!!かわいい、かわいい!!かわいい、かわいい、かわいい、かわいい!!

 

どこから見てもかわいい!!すべてがかわいい!!

そもそも顔が良すぎる!!顔が良い!!

スタイルも良い!!声もかわいい!!

 

ぜんぶが良い!!

 

名はフーマ。

とある風の覇者からお名前を頂戴した。

女は思った。

 

「俺のスピードについてこれるかよ!」

 

とか言って、女は相変わらずトコトコ巡行を続けております。

先日はとある峠で125ccスクーターに追い抜かれ、引っこ抜かれ、彼は見えなくなった。

 

速度なんてね、無理に出すものではないのですよ。

こけたらイヤですし、死にたくないし。

ようはただのチキン女なのだが、いいのよ、わたしが楽しんでいるのだもの。

 

体力の限界を感じて原動機に魂を売ったのに……

原動機の楽しさに心を奪われ、ブログタイトルまで大ホラとなった。

 

 

ここまで、まるであっさり普通二輪免許を取得したかのように振舞っている。

しかし、実際はそうもいかなかった。

 

女の体格は、平均女性よりも小さめなのだ。

 

調子が良い時は154センチ、悪い時は153センチ。

手足は短め、体力は金魚ほど。

手のサイズは、百円均一の子ども用軍手がピッタリサイズ。

 

服のサイズはもちろんすべてSサイズ。

身体も心もSサイズ。

心だけはXLを目指したいが、なかなかそうもいきませぬ。

せめて死ぬまでにニュートラルな心を持ちたい。

 

そうしてこれまた、運動神経が悪いときた。

学生の頃、ひとりはいただろう。

 

“なんといおうか、驚くほど運動神経が悪いクラスカースト下位のやつ”

 

そう、わたしのようなやつ。

場合によっては虐められていたりもする。

生まれついて運動センスが皆無なやつ。

幸いなことにイジメに遭うようなこともなかったが、運動神経の悪さで涙を流したことは数知れず。

 

 

女は思ってきた。

体育の授業中にかけられる「ドンマイ!」が一番つらいのだ。

Don’t mind!

じゃねぇよ、気にしてんだよ……なにが気にすんな、だよ……気になるよ……

人より劣ってんだから、気になるよ……うっせぇわ……

せめて笑ってくれよ……

 

ほら、アメトークのさ、あるでしょ、運動神経悪い芸人。

あんな感じで笑ってくださいよ、そうしたらこっちも「えへへ、失敗しちゃったぁ!」って笑えるからさ……

 

話が逸れました。

ええ、とにもかくにも、女はやたらと運動神経が悪い。

得意なスポーツなどありはしない。

 

体格は劣り、運動神経も劣り、しかも非力。

たまにペットボトルもあけられない。

さらに言えば、諦めも早い。

 

そんな女が、なんとか普通二輪免許を取得した。

 

 

このインターネットの海には、低身長でありながら大きなバイクに跨る女性たちの奮闘記がたくさん転がっている。

たいへん勇気をもらったが、そう、それが現実なのだ。

 

たくさんの低身長の女性が、無理かも……と挫けそうになりながら免許取得を頑張ってきた。

それだけの人たちが苦労をしてきたということは、“大変だ”ということである。

 

きっと、たいした悩みもなく免許を取得した女性も多くいることだろう。

それでも、「低身長でもバイクに乗りたい貴女のためにブログを書きます」という女性がたくさんいるということは、そういうことである。

 

女は思った。

わたしもブログやってたじゃん!

それならわたしも書こう!と。

 

都合の良いブログのネタになったとも言う。

聞こえの良いように言いかえると

 

“先人からもらった勇気を未来の女性ライダーへ”

 

あ、ちょっと格好いい!

格好良いじゃないの!わたし!

 

愛馬でキャンプに行く楽しさを、あなたに。

 

いや、これはあまり格好よくないな。

まぁ良い、“そういうこと”なのです。

 

せっかく過去のわたしがブログをつくっていたのだ。

せっかくいまのわたしがブログを更新しようと思ったのだ。

せっかく苦労して普通二輪免許を取得したのだ。

 

書かないほうがもったいないだろう。

 

 

さぁ、書き記したいことが山のようにあるぞ、と思いながら、女は風にはなれない愛車たちを眺める。

女は再び此処へと戻ってきた

そもそも私は、継続して更新するブログというものが苦手なのかもしれない。

最初の投稿で「以前もブログを断念している」というようなことを書いた記憶がある。

 

なんと、一年以上経っていやしないか、以前の記事から。

経っている。一年以上経っている。

 

でも大丈夫。

ブログは更新していなくとも、旅にはちょろちょろ出かけていた。

ブログを更新していないだけ。

 

というか、というかね、ええ、というか、え、4記事書いて一年放置ってどういうことなの。

なんでブログやろうと思ったの……

向いていないにも程がある。

書こう、書こうとは思っていました。

いましたとも!

だからこうして、満を持して戻ってきたわけでございます。

 

女は思った。

お前さん、どうせまた放置するんでしょう……?と。

 

いいや、しない。

もう二度と君と離れたりするもんか。

 

さて、せっかくまたブログを更新しようと思い立ったわけですから、やはり旅のことやキャンプのことを書かないと。

時速30キロとことこの旅ですから。

 

まぁ!時速30キロより速度出せるようになったんですがね!!

ハハハ!一年もあれば人間は変わるものなのですよ!!

 

えぇ、それも含めて書かねばなりませんね!!

 

 

 

女は生意気にも、次の投稿内容を悩むのであった。

たとえ足が折れようと、女は旅へ行く

8月11日、骨を折りました。

左足の人差し指と中指の付け根。

別段大した事件でもないので、骨を折った詳細については割愛しますが、今回のことでわたしは一種の悟りを開きかけました。

 

えぇ、まじで、痛すぎて。

 

折った瞬間は非常に痛かったのですが、まさか骨が折れているなんて露ほども思わず、その日の晩は保冷材で足を冷やしながら眠りにつきました。

起きた。

痛すぎて途中目が覚めてしまうくらい。

 

そうでした。わたし痛みに弱いんですよ。

我慢が出来ないんです。

でもね、このときもまだ折れてるなんて思ってもいませんでした。

捻挫だろうってくらいにしか思っていませんでした。

 

翌日曜日、起きて痛くてまぁびっくり。

歩くと痛いし、階段のぼっても痛いし、階段おりても痛い。

でもこの日、わたし無謀にもキャンプギアとか買いにいこ~って出かけました。

足引きずってぴょこぴょこ跳ねながら、意味があるか分からないけどせめても、と以前捻挫したときに使用していたサポーターで足首固定して。

 

痛みに弱い女ですからきっと人より大げさに痛いんだろうって、そんな程度にしか思っておりませんでした。

明日も痛いようだったら病院いこうかなってそれくらい。

当たり前ですが痛かったです。折れてるんだからそりゃ痛い。

 

整形外科のお医者様はおっしゃりました。

 

「随分と器用な折り方しましたね」

 

よくわかりませんが、こんなつま先の真ん中だけ折るなんて器用なことなんだと。

笑ってんじゃねぇ!!痛いんじゃ!!!

と心中穏やかでないことを考えつつも、レントゲン撮って湿布と痛み止め出してもらって松葉杖借りて、折れてたことにショックを受けながら松葉杖捨てて帰ろうかと思いました。

 

松葉杖ね、案外難しいものなんですよ。

手首と掌がとってもペイン。脇に体重掛けないようにしていても当たるものだから、こっちもペイン。

そしてベリーホット。

今年は記録的な猛暑ですから、普通に歩いていても危険なレベルというのに、まさか松葉杖ついてよっこらよっこらしていたら暑いに決まっている。

 

まぁ別に後遺症が残る大けがというわけでもありませんし、1か月ほど不便なだけでしょう。

そうは思いつつも、ひとつだけ気がかり。

 

 

キャンプ場予約してんだよなぁ……

 

 

そう、左足つま先ポッキンする一週間前に。

上大島キャンプ場、相模川のほとりにある良いキャンプ場です。

というか、なんでしょう、橋本の周辺は人が良い。

 

みんな親切で親身。

 

その上大島キャンプ場に行く予定だったんです。

足を折ったちょうど一週間後に。

 

 

女は考えた。

原付で信号待ちのときに足ついたら痛くね?

 

女は悩んだ。

行きたい。

 

女は金曜日まで様子を見ることにした。

なんといっても橋本からバスも出ていますし、最終的には自走じゃなくてもいいでしょう、と。

 

 

女は気づいた。

行かない、という選択肢が自らの中で消えていることに。

 

事実、行きました。

原付で。荷物抱えて。

そもそも、仕事で出歩くから松葉杖あったほうが楽だよって借りただけであって、歩けないわけじゃないのですから。

 

怪我をしてから3日目くらいは痣と腫れで大変なことになっておりましたが、前日金曜の夜にはそれもなんとか、ほんの少しはおさまりまして、能天気女はいざいざと橋本へ向かったのでありました。

 

 

上大島キャンプ場があるのは相模原市緑区

上大島キャンプ場 : アウトドア : 遊ぶ、体験する | 一般社団法人 相模原市観光協会ホームページ

 

デイキャンプの多いところですが、乗りに乗ったピークシーズンですから仕方ありません。

キャンプ場で聞く子どもの声は悪くないものです。

 

大学生の「ウェーーーーイ」は許しませんけれど。

 

居住地からおよそ50キロ、朝の8時に出発して10時過ぎの到着です。

今回も徒歩キャンのお連れさん、合流は10時半頃、待ち合わせのタイムロスもなし、左足の骨折部はほんのり痛いけれど問題なし。

 

デイキャンパーたちの間をすり抜けて、川を眺められる少し開けた場所へ。

本当は木陰が良かったのですが、そちらはすでにデイキャンパーにつぐデイキャンパーで埋まっておりました。

木陰のほうがペグ刺さるからタープ立てやすいんだよぉ……

 

仕方ありません。

川がすぐそこですから、ペグが深く刺さらない箇所は大きな石で押さえました。

相変わらずこじんまりしたサイトの設営、それなりに左足が痛くて思っていたより苦戦しました。

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 抜ける青空が気持ち良いです

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日差しに輝く水面も趣の塊。

ものすごい数の釣り人で埋まっておりまして、なんとかその隙間をぬって撮りましたが、油断するとまぁ写りこみます。

 

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わたしは青の上杉、お連れさんは赤の武田。

この話をお連れさんにしましたところ、「え~!やだ、武田嫌い」

 

わかる、わたしは上杉が好き。

謙信の夢女子ですからね、景虎様とか言っちゃいますから。

 

 

さてさて、設営も終えたところで、次にやることといったらひとつ。

風呂!温泉!風呂風呂風呂!温泉!

ええ、近くにありましてね、マイモペッドくんで10分、15分といったところ。

お連れさんはここでもバス。

 

左足折れてますけども、お風呂は禁止されてないので入ります。

遠出したら大きい風呂に入らねば。

そういうものです、これは日本人のDNAに組み込まれた性。

大きいお風呂に魅力を感じてしまうものなのです我らは。

 

 

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https://www.yurakirari.com/yura/sagamihara/

相模・下九沢温泉 湯楽の里

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お昼ご飯はここの食事処で。

怪我を早く治すためにもりもり食べねば。

 

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豚カツ定食。

 

ここのお風呂ね、なかなかに楽しかったです。

いろいろありました。

 

まずね、やたら水圧が強いジェットバス。

これ、公式だとアトラクション風呂といいまして、やばい、水圧がやばい。

座った状態、寝転がった状態、いろいろな体勢で全力水圧を楽しめますが、これ肩コリにめちゃ効く。

そして楽しい。

 

次にシルク風呂。

最初は人がいっぱいではいれなかったんですけども、人気の理由がわかります。

するんするんのつるんつるん、どことなくトロミがあるのか、保温効果で汗がすごい。

内湯、露天あわせても、このシルク風呂がいちばん汗が出ます。

 

腰掛け湯。

石段のような、長椅子のような、腰掛けたままじんわり背中にお湯を感じる地味なやつ。

いえ、ほんと、見た目は「なんだこいつ!」とちょっとテンション上がるんですけども、思ったより地味。

だけど、どうしてか、これがまた気持ちいい。

シルク風呂に入りながらチラリとお見かけした高齢のご婦人が、まるで中世の絵画のようなポージングをとってらっしゃいました。

 

そして電気風呂!!!!

こいつ!!!コイツ!!!!!やばい

なにがヤバいって大人しそうな顔してアトラクション風呂より高刺激なところですよ!

最初はね、そうでもないんですよ。

一見ふつうなんです。やたら体に気泡がつくくらい。

ところがどっこい!電気が流れているところに行った瞬間にアーーーーーーー!!!

 

すごい。

 

電気すごいィ!筋肉にィ!身体の芯にィ!ビリビリアーーーーーーー!!!

身体がァ!こうッ!アーー!うまく、うごかせな!アーーーーーーー!!!

気持ちいいのかよくわからないけどテンションはぶちあがります。

 

となりのご婦人方は、まるで普通の風呂につかるように、目を閉じて全身を弛緩させて楽しんでおりました。

ここで一句

 

電気風呂 兵どもには ただの風呂

 

 

露天もなかなか良いものでした。

まず岩風呂。

循環式の天然温泉。温度はちょっとぬるめ。

岩風呂と源泉の湯には屋根がなく、空を広く眺められるのも気持ちが良い。

源泉の湯は名のとおり、源泉かけ流し。

こちらはなかなか高温でした。

 

壺湯。これもテンションぶちあげ風呂です。

こちらはアトラクション的と言うより、見た目の雰囲気が良すぎる。

ざぱざぱとかけ流しの源泉が注がれて、常になみなみ溢れている大人がひとり、ふたり入れるサイズの壺がふたつ並びます。

みなさん、やはりおひとりずつ入浴されるご様子。

だよね、何人も詰めて入浴したら雰囲気台無しよね。

同時にふたりしか入浴できないため、混雑時はタイミングが合わないと入れないかもしれない……

横に湯冷ましのためかベンチが置いてあるので、どうしても入りたい方はここで待つのも良いかもしれません。

 

もうさぁ、こんなのにひとりでどぽーん!ざぱーん!って浸かるなんてテンション上がるに決まってるでしょう……

 

もうひとつ、寝転び湯。内湯にあった腰掛け湯の寝転びバージョン。

えぇ、言わずもがな。石の上に寝転ぶと、じんわりと背中に温かい湯。

見た目以上に地味。でもなぜか気持ちいい。

こちらは全裸で寝転ぶことになるので、身体の前面にタオルをかけておきましょう。

恥ずかしくないならいいですけど!わたしは恥ずかしかった!!

 

 

サウナも楽しそうでしたが、さすがにそこまで高温にすると左足が痛みそうなのでサウナは断念。

塩サウナ、やってみたかった……

 

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温泉入ったら牛乳って決まってるんですよ、法律で。

写真撮る前に飲みましたけども。

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飲み干すまで気づきもしなかったカウ。

 

この湯楽の里、二階の休憩スペースでなぜか漫画が読めます。

ほんのり薄暗いお座敷の休憩スペースでおじ様たちがぐうすか寝ている様子にはなかなか趣がありました。

 

 

お風呂で遊ぶこと2時間半、3時間。

だいぶ長いこと楽しみました。

バスの時間の関係で、お連れさんを置き去りににして先にサイトへ戻ることに。

 

女はふと思う。

温泉が実際に体に良いのかは分からぬ。

しかし、こうして楽しいことがあると怪我の痛みもそうたいしてストレスにはならぬ、と。

 

 

お連れさんを待つあいだ、川を眺めてコーヒーを飲んでうとうとする。

最高に至福の時間。

 

さて、時刻が夕方に突入したのなら、ここからは大人のための時間でしょう。

はしゃぎ、走り回る子どもたちは疲れはじめ、家族連れのデイキャンパーたちは帰り支度を始める時間。

彼らが集合写真を撮る横で、女は炭をおこす。

 

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バーベキュー台なんぞ重たくて持っていけないので、今回も焚火台での調理です。

 

 

 

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そう!!焼き鳥!!!!

お連れさんが持ってきた冷凍の焼き鳥(解凍済み)、味付けはガーリックソルト。

ハーブソルト、ガーリックソルト最強。

炭火で焼くとなんでもかんでも美味しくなる不思議。

 

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焼き鳥、きのこ、高いウインナー。

大人ですから、ウインナーは値の張る美味しいものを。

 

何時ごろまでお酒を飲んでいたか、だいぶ酔っぱらっていたのでよく覚えていませんが、なんだかんだ火が落ち着くまで起きていました。

うん、幸福度の高い時間でありました。

 

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段ボール燃やしたら見事に燃え上がりまして、テンション突き抜けました。

火遊びはくれぐれも気を付けて。自戒。

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こちらは怪我をしてないほうの足。 

 

翌日は帰るだけ、なわけがない。

これ食べないと帰れないホットサンド!!

ハムエッグサンドとポテサラサンド!!!

 

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 写真撮る前に一口食べた。

 

ホットサンドメーカーは正直重たいし、なくても困らない。

でもべらぼうに旨いものが作れちゃうんですよ、これ。

 

しかし女は自分勝手な人間であった。

ホットサンドメーカーはお連れさんの所持品であり、自身ではもっていかぬ。

自分の持ち物でないからこそ、心より楽しめるのである。

 

 

徒歩キャンもキャンツーも、共通点と言えば荷物をなるべく少なく軽くしていくこと。

しかしね、そのなかで、たとえ重たくても、たとえ邪魔でも、どうしても譲れないものが時々ある。

 

わたしの場合は椅子なんですけども。

そもそも、お連れさんはこのホットサンドメーカーをフライパンにしたり野菜むしたり、結構活用してるから良いのかもしれない。

 

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写りこんでいるのは怪我をしているほうの足。 

 

そんなこんな、キャンプ中の大半は足の痛みなど忘れておりました。

まぁ、帰路、一方通行に迷い込んでしまってモペッドくんを引き回すのでだいぶ痛かったですけど……

 

 

電車の席を譲ってくれる、世界は存外優しいのだと、女は左足の痛みにほんの少しの学びを知った。

女は洗車をしながら断捨離を思った

先週、台風真っ只中キャンプを決行して、モペッドくん、キャンプギアもろとも泥だけになった。

とうことで、テントやレインスーツに防水スプレーをかけ、モペッドもといレッドファルクスくんを洗車した週末。

 

何度も言うようだけれど、わたしはもともとバイクなんててんで疎くて、正直いまだになぜ右手を捻るだけで走るのか、その仕組みすらわかっていない。

分からないなりにも、愛車は愛車、大事にしたいわけで、でもバイクに詳しい友人もいない。

頼りになるのはグーグル先生。

 

「原付 洗車 やり方」検索

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動画解説の親切設計。

インターネット万歳。

ありがとうグーグル。

ありがとうラリー・ペイジ、ありがとうセルゲイ・ブリン

 

なるほど、ロードバイクの洗車とは似ているようで微妙に違う。

 

チェーンむき出しのロードバイクはチェーンクリーナーだとかチェーンルブの注油だとか、油や埃でギチギチに汚れたスプロケットの洗浄だとか非常に面倒ではあったけれど、機械とは違い、「水をかけて動かなくなったらどうしよう」みたいな不安はなかった。

そもそもレッドファルクスくんはチェーンむき出しのあれらとは別物。

もちろんチェーンのあれそれをやらなければいけないオートバイもあるけれど、レッドファルクスくんは別物。

 

とりあえず、キャンプ場から連れてきてしまった土と松の葉を落としたい。

 

女はホームセンターで洗車用シャンプーを買うことにした。

 

自宅から徒歩30分、大きなホームセンターではないけれど、基本的なものだったら大体揃うビーバートザン。

コーナン商事の子会社でビーバープロも合わせるとなかなかの店舗数を誇る、オールラウンドホームセンター。

いつもお世話になっています。

 

細かいキャンプギアはここで買ったほうが安かったりするもので、結構な頻度で通っています。

 

カー・バイク用品コーナーに辿りついて、女は途方にくれた。

 

ググったけどやっぱりわからない。

思ったより種類が多いし、塗装によって違うみたいだし、ホワイト系?ダーク系?メタル系?

 

は????

 

レッドファルクスくん、あれ何色?

パールマーメイドブルー

 

は????

 

ホワイト系のボトルを掴んで裏側の説明を見る。

「本製品を使用できる塗装色:白、ベージュ、シルバー、ピンク、黄色、水色などのホワイト系」

お、水色、これか?

 

ダーク系のボトルを掴んで裏側の説明を見る。

「本製品を使用できる塗装色:黒、グレー、紺、茶色、青などのダーク系」

お、青、これか?

 

は?????

 

女は混乱した。

パニクった結果、全塗装に使えるちょっと値段が高いものを購入。

いや、だってよくわからないし……

洗車のやり方は調べたけど、シャンプーの違いとかちゃんと調べてなかったし……

バイク用のシャンプーなかったし……車用のでも大丈夫って書いてあったし……

 

帰路、女はカーシャンプーのホワイトとダークの違いを調べた。

そしてふと思う。買う前にググれ。

 

なるほど、コンパウンド(研磨剤)の含有量の違いね、なるほど。

購入したものを確認、ノーコンパウンド

うん、良いでしょう。

 

雨と快晴の繰り返しでこびりついた松の葉を落とせればいいの。

 

 

その日は日曜日。

明日は仕事。

ならば今日中にやってしまいたい。

汚れたまま、また一週間も放置だなんて耐えられない。

ロードバイククロスバイクは屋内、自室に置き場所をつくっているけど、原付はそうもいかない。

80kgを超す車体を置いておけるスペースはもうない……

 

そもそも、すでに自転車二台、自転車用の工具やタイヤ、ホイールなどの大きい部品が鎮座。

ついでにキックスケーター、スケートボードもある。

あとキャンプギア。

壁を埋める本棚には漫画。

 

屋外に置く以外の方法がもうない。

仕方なく外に駐輪、カバーはかけていても汚れたままはやっぱり心が軋みます。

 

翌日までに書かなければいけない原稿はあるのだけど、ひとまず忘れたふりをして、レッドファルクスくんに優しく水をかける。

時刻は夕方17時。この季節は夕方になっても明るい。

 

しかし、松の葉というのはなんでこうもしつこいのか。

水をかけると土汚れと松の葉がゆっくりと流れていく。

これだけでも十分綺麗になったような気もするが、せっかくなので購入したカーシャンプーとスポンジをセット。

バケツにキャップ2杯の洗剤をぶち込んで、水を流し込むと見事に泡立つ。

もこもこもこもこもこ……

 

なんと!これは!たのしい!

 

思わず、そうたいして大きくもないバケツの中で遊んでしまうが、気を取り直してレッドファルクスくんキレイキレイ作業にうつります。

 

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バケツの中ほど泡立ちがよくない。

というよりも、洗っているそばから泡がへたっていく。

寿命短すぎるでしょ、泡。

 

暑さで泡が渇いてしまったら困ると思い、一部を洗ったらすぐ流すを繰り返すこと数分。

車体の見えるところはキレイキレイ。

上部を終えて、下部もキレイキレイ。

しかしなんといっても新車、ビフォーアフターするほど見違えたわけでもなく、パールマーメイドブルーは夕日に輝きます。

 

なんて可愛いんだ、俺のモペッド。

 

水滴を残さず拭き上げ、定位置に戻す作業で気づく。

荷物を載せていないと、車体が軽くて取り回しが非常に楽。

うーーーーーん……

やっぱり荷物が多い。

 

自転車のときは、持っていける量が本当に限られていたため、原動機に期待をかけすぎてしまった。

持っていけないこともないけど、正直使わないものもあったわけで、それならばキャンプギアの整理をしたほうが良いのでは。

 

 

女は、車体に映る夕日のオレンジを眺めながら、持つべき荷物について思考を馳せた。

女は台風などものともしなかった

原動機付自転車もといモペッド、新車購入から3週間。

購入を決める以前から、絶対に行ってやろうと決意の炎をめらめらと燃やしていた本栖湖へ行ってきました。

 

住まいから約130キロ、片道5、6時間てところ。

チャリンコに荷物を積んで片道100キロライドしたときよりも体力残量メーターの残りが多い、圧倒的に。

モペッドもといミニバイクすごい。

 

今回の遠出でやたら苦労したことといえば荷積み。

チャリンコと仕様がぜんぜん違うじゃありませんか。

あまりにも違う。

キャリアの耐荷重3キロ、弱!!!

え、弱!!!!

 

あまりに非力すぎる。

 

チャリンコのキャリアだって10キロ以上耐えるのにお前ってやつは!!!

3キロってテント、シュラフ、マットとか載せたらもうオーバーしているのでは……?

 

戸惑った女は載せてみた、チャリンコ用のサイドバッグを、シートに。

お!良い感じ!と喜ぶも、よくよく考えてみたこのサイドバッグの幅20センチくらいある。

あれじゃない?原付って積載制限厳しくなかった?

積載装置左右15センチ、地面から2mとかそんな感じでしょ……

 

アウトでは……?

 

怖気づいた女はサイドバッグを下ろした。

 

というかシートとキャリアを跨ぐように置いてしまえば、思いのほか積める。

そう、このとき気づいたのです。

 

女は自身が平均的な女性よりも小柄であることを思い出した。

 

めっちゃ悪い姿勢で深く腰かけない限り、座席の後ろめっちゃ余ってる。

大きめの抱き枕くらいなら二人乗りも出来そうなくらい余る。

載るんじゃないの、荷物。

 

しかしどう積めばいいか分からない。

なんといってもキャリアの耐荷重は3キロ。

平積み?いやいや、クッカーとかのこまいものはどうするの。

こまいものをリュックとかにいれてテントやシュラフと一緒に縛る?

 

というかぜんぶハコにぶち込めばよくない?

箱ごと縛ればよくない?

 

箱とえばコンテナ。

コンテナといえばわたしが推している競走馬。

コンテナがあれば机代わりになるからローテーブルもいらないし、これはなかなか。

 

さっそくアマゾ〇プライムさんにお願いして翌日届けて頂く。

荷物多いし幅60センチのやつでよくね?と適当に選んだコンテナ。

キャプテンスタッグ改め鹿番長。

ついでに、荷積み用にタナックスのパワータイベルトと、引っ越しなどで使用される荷締めベルトも購入。

少々お高いが安全には変えられません。

 

チャリンコのときは100均の荷積みベルトを使い捨てていたけど、そうもいきません。

原動機に頼って荷物増やしちゃったし。

 

そして、届いたコンテナのサイズ感に驚く。

大きくな~い?

女は自身の計画性のなさに失望した。

 

いや、まぁ、いけるでしょう。

いけるいける。

チャリンコ旅の時だって、サイズ間違えたりなんだり色々あったけど、そこはハンドメイド根性でなんとかしてきました。

いけるいける。

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積んでみた。

キャリアの小ささにくらべコンテナが巨体すぎたため、60センチくらいのネットを装着してバランスをとる試み。

一部をシートに乗せ重さを分散、装着ネットの余り部分にマットと焚火台を乗せる。

いけないこともない。

しかしバランスは悪し。

 

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お???こっちのほうがバランスよいのでは!

装着ネット氏が歪んでいるがそれは愛嬌。

 

載ってみたところ、車体が重たい感じはするがバランスは問題なし。

もう少しシート寄りに乗せても問題なかろう。

 

ベルトたちが混線していてきったないのも愛嬌でしょう。

パワータイベルトだけなら綺麗に負けるのに、驚くほど長い荷締めベルトをまくとこうなっちゃう……

 

ちなみにコンテナの内部、本当にいろいろ詰め込んでいます。

テント、シュラフシュラフカバー、椅子、クッカー、ガスバーナー、ガス缶、カトラリーセット、タープ、タオル5枚、着替えのTシャツ3枚、サンダル、蚊取り線香、トング、水用10Lボトルなどなど

 

原動機を過信しすぎて焚火台までもっていこうとするんだから、いったいどれだけ負担をかけるのか。

それでも載せる。載せるしかない。載せたいから。

 

27日早朝、たぶん6時半頃。

時間をはっきり覚えていないのは荷積みに苦労をしたせい。

物を詰め込みすぎたコンテナを、そもそもモペッドくんの上に乗せるのに大変な労力がかかりました。

おっもい!!!!

そりゃそうだ。

チャリンコのときはサイドバックにクッカーやガスや着替えなんかの細かいものを詰め込んで、キャリアの上にマットやテント、シュラフを括っていました。

なるべく軽量化するためにタープ、焚火台、椅子、シュラフカバー、蚊取り線香、水用10Lボトルなんかも持っていかなかった。

これを全部まとめてコンテナにぶち込んでいるんだから、そりゃ重いわけです。

荷物増えすぎだし。

 

総重量何キロか数えたくもないこの塊をゼェハァ言いながら載せ、パワータイベルトでしっかり固定。

その上にマットと焚火台を載せ、荷締めベルトでしっかり固定。

足元には食材と保冷用の凍らせた1Lペットボトル。

入りきらなかったお気に入りのチャムスのビッグマグとレインコートをぶら下げて何とか完成。

 

ふと思い出したけれど、そう言えば食材も現地調達でわざわざ持って行ったりしなかった。

これもまた重さの要因。 

 

いかにもキャンパーなダセェ出で立ちでいざ、いざ本栖湖へ。

早朝の時間帯を選んだのは渋滞を避けるため。

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写真は休憩で立ち寄ったセブンイレブンいい気分。

 

今更だけど、原動機付自転車もといモペッドもといミニバイクもとい50ccスクーター。

ホンダのジョルノ、色はパールマーメイドブルー

眩しすぎ、可愛すぎ。

名前はレッドファルクス。親しみこめて君づけで呼んで欲しい。

レッドファルクスくん。

 

青なのにレッドというツッコミは無用。

昨年のスプリンターズステークスで勝たせてくれた可愛い芦毛くんより名前を拝借。

青なのにレッド。なんと無粋なツッコミ。

気になったら是非ググって欲しい。

そもそも青じゃァない、パールマーメイドブルーだ。

パールマーメイドブルー

眩しすぎ、可愛すぎ。

 

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ここは休憩と食料調達のために立ち寄った道の駅「富士吉田」

なかなか大きな道の駅。

さすがMt.フジの足元、道の駅内にモンベルのショップがある。

ちなみにバイク置き場は無人、最初から最後まで誰も来ませんでした。

 

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これは富士吉田で食べたソフトクリーム。

シャインマスカットソフトクリーム、だったかしら。

500円也

 

美味しかった。美味しかったのよ、マスカットの味して。

でもね、この日あんまり暑くなかったの。

ソフトクリームで身体が冷えたせいで多少寒かった。

 

それも愛嬌愛嬌。

 

富士吉田に到着するまで約3時間半。

 

そこから本栖湖までは近い。

もうね、あんなに荷物を増やしたのにさすが原動機、快適。

 

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出迎えてくれたのは穏やかな本栖湖

いやぁ、130キロ。遠かったけどそんなに遠くなかった。

 

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抜けるような青空とはいかなかったけれど、翌日に台風が迫っているにしては良い景色だったのではなかろうか。

 

この日、本栖湖キャンプ場を選んだのは『湖畔の映画祭』というなんとも素敵なイベントをやっていたから。

映画のラインナップがこれまたサブカルチックで良い。

メジャーどころが全然ない。「カメラをとめるな」くらいかな。

 

映画の関係者はみなバンガローに宿泊していたらしいが、スカートにヒールの女性なんかもいてなかなか、なかなか。

すごい……なんていうか、蚊に刺されそう。

 

さて、到着はお昼ごろ。

徒歩キャンのお連れさんがバスで先に到着していたので合流し設営。

 

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すべて青で統一。

別に青が好きなわけじゃぁない。

山手線みたいな緑とか紫が好き。

テントはもともと青いものを使っていたし、偶然モペッドくんもパールマーメイドブルー

ならばといろいろと青で揃えているうちに真っ青になりました。

 

ちなみにお連れさんも同じような理由でテントに合わせて真っ赤になっていた。

赤備え。

真田か?井伊か?武田か?

 

わたしが青で揃えてるから、ふたりならぶと上杉と武田では?

うん、わたしは謙信が好き。

謙信の夢女だからね、景虎様とか呼んじゃってるからね。

 

なんだかんだやっているうちにお腹もすいたのでカップラーメン食べて夜ご飯の準備。

売店に氷売ってる。

あとで酒用の氷買うためにモペッドくん出さなきゃな、と思っていたのでこれはありがたい。

乗らなくてもいいのならもう酒が飲める!

 

適当に拾い集めた松ぼっくりと枝で火を起こし、誰もがやりたいであろうこれを。

 

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こうする

 

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そしてお気に入りのビッグマグで酒。

 

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スコッチウイスキーバランタインハイボールで飲んじゃう。

一瓶まるっと持ってきたし、割ものもいろいろあって良いでしょうと炭酸類もってきたんですけどね、やっぱり炭酸水とレモンが一番美味しい。

 

次回からは炭酸水だけで良い。

 

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肉も焼いちゃう。

本当はウインナーとかキノコとか野菜とかいろいろ焼いたんですけどね、食べちゃったんですよ。

写真撮る前に齧って「うめぇ!」って言って気づくわけです。

自分の歯型を見て。

 

女は野菜についた歯型を見て、自身の歯並びに絶望した。

 

 

晩酌もひと段落したあたりで、せっかくのでやはり映画を見に行かねばと椅子と酒をもって会場へ。

そこまではよかった。

雰囲気もいいし、酒は旨いし。

でもね、さっっっっっむい!!!!!!

さっむい!!!!えーーーー、寒い!!!!

 

あまりの寒さに一度サイトへもどってマットの下に敷いている断熱シートとシュラフカバーを持ち出して包まる。

あったかい。

 

一本目の映画はガタガタ震えていたけど、二本目はそれなりに快適に鑑賞。

三本目のときはさらに寒くなるだろうとシュラフを持ち出すか!と奮起したところで雨。

 

おっと、シュラフ濡れたら最悪では……?

というかこんなに寒いのに雨に降られて可憐な美少女は無事でいられる……?

いや、いられない。

 

女は諦めてサイトへ戻った。

 

もうね、キャンプというのはね、酒を飲んで寒さを楽しむ遊びなんですよ。

テントに入ったら肌寒さと温かさと地面の硬さを感じながら寝るべし。

 

 

知ってましたけど翌日は雨。

降り続ける雨、タープに当たる滴の音で自分の声も聞こえない。

遅めの朝ごはんと早めの昼ごはん兼用でだらだらしたあと、ヴィラ本栖という施設で日帰りのお風呂へ。

これがまた気持ちいいんですよねぇ。

 

温泉はいつでも気持ちいけれど、自走の旅やキャンプの真っ只中で入る温泉は一瞬死ぬ。

天国見えちゃう。

気持ち良すぎて昇天。

 

お連れさんとふたりで貸し切り、一時間ちょい入ってました。

おや、外に出ると雨がやんでいる。

嵐の前の静けさ。

 

山梨のほうは夜中に降るんだって、知ってる、調べたから。

 

汗やらなにやらをさっぱり流した気持ちのいい状態でサイトへ戻り、二日目の晩酌タイムへ。

晩というような時間でもないけどいいの。

雨だし、映画祭にきてるけど、雨だし。

タープで雨をよけて、焼いて、飲んで、食って、飲んで、ぼんやりする。

 

夜中に虫と遭遇すること、明け方に虫と遭遇すること、トイレで虫と見つめ合うこと、これさえ除けば、本当に最高で楽しい遊び。

 

だって、外で飲んで食ってぼんやりして、あとは寝るだけ。

そんな幸せなことってなかなかない。

 

19時頃には台風の影響で雨が強くなってきたため、早い段階でテントに避難。

レッドファルクスくんを移動させ、テントを覆うようにタープを低く張る。

テントふたつとレッドファルクスくんで三角形をつくり、タープの上に雨水がたまらないように水の通り道をつくれば、あとは籠るだけ。

 

テントの中で大雨の音をうるさいなぁと思いながら聞くのもまた一興。

風に煽られながら、災害レベルの台風だったら明日の朝まで起きてないかもと思うも乙なもの。

まぁ、避難指示や避難勧告が出ても、本栖キャンプ場から一番近い避難所って近くのスポーツセンターなんですよね。

徒歩5分。

避難指示、いつでも来い。

 

来なかったけど。

爆睡したけど。

起きたら晴れてたけど。

 

テントの中で大反響豪雨の音を録音したり、揺れまくるテント内部の動画を撮っているうちに気づけば夢の中。

二度ほど目が覚めて、フライシートの内側に入り込んだデカい蜘蛛氏を指ピンで叩き落とす。

夢だったのかもしれないけど。定かではない。

 

三日目の朝、降ったりやんだりを繰り返していたけど、徐々に晴れ間が長くなり、雨を避けながらも片づけを終えました。

ありったけの食材を食べつくした我らは荷物の交換を行います。

大きくてかさばるが軽いものは徒歩キャンのお連れさんが、かさばらないが重たいものはわたしが。

片付けと言ってもわたしはコンテナにぶち込むだけ。

 

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帰りは随分コンパクトです。

この写真を撮ったあと、ふと振り返ると一昨日出迎えてくれた本栖湖が今度は見送ってくれるという粋な演出。

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まだ雲は多いけれど、青空ものぞき始めている。

なんとまぁ、晴れてくれました。

良かった、雨の中レッドファルクスくんを乗り回すのはまだ怖い。

 

そもそも原動機怖い。

たぶん気づかないうちに道交法違反してそう。

車の皆さん、バイクの皆さん、ご迷惑をお掛けしております。

 

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この辺りはまだ咲いている。

 

 

自走の旅に行くたびに思う。

人間はどこへだっていけるのだなぁ。

ジュールヴェルヌが言った「人間が想像できることは実現できる」という名言もまさにと心にくるもの。

 

 

峠のヘアピンカーブでぎこちないコーナリングを披露しながら女は帰る。

煽ることなく、後方で適度な車間距離を保ってくれた白い車さん。

その節はありがとう、ちんたら走っていてすみません。

 

次はどこへ行こうか、女は考えながら帰る。

女は原動機付自転車なるものに感動した

以前わたしはロードバイクを買ったときに無料サービスでブログを始めました。

速く走ることが目的ではなく、自転車そのものが好きだったために購入したわけですが、いかんせんわたしには友だちがいなかったのです。

友だち自体少ないのに、ロードバイクに乗っている友だちなんぞいるわけがない。

 

わたしは、友だち欲しさにブログを始めました。

 

結論なんて言わなくても、ここに新しいブログを設立しているのだから言わずもがな。

そう記事も書かないうちに、ブログそのものに飽きてしまった。

そもそも友だち欲しさにブログを開設した女が、壁打ちのように文章を垂れ流し続ける様なんて誰が見たいものか。

スピードを出すことが目的ではなく、通勤通学が目的でもなく、峠超えをしたいわけでもない。

それでもロードバイクに乗りたい女は旅に出ました。

ちょっと伊豆のほうに。テントやシュラフを積んで。仕事を辞めて。

 

まぁ仕事を辞めたのは別の理由であったのだけど、ロードバイクを購入してから数年後、女はようやく遠出をしたわけです。

そう、ひとりで。いや、愛車とふたりで。

 

荷物を積んで早朝、羽田空港から出発しました。

目的地はざっくり伊豆のほう。

道を間違えたり、グーグル先生に騙されて山道に迷い込んだり、道を間違えたり。

宿泊はすべて道の駅や川沿いにテント泊。

 

伊東マリンタウンで花火大会に遭遇したり、ひとりで寂しく浜焼きしたり。

大変楽しかったけれど、結局友だちはできなかった。

旅先で出会った人と友だちになれないかな!なんて期待も儚く散りまして、そうですね、儚いとは人の夢と書くのです嗚呼Fu〇king

 

女の日記はそこで終わっていることでしょう。

なぜなら、もう確認する術がないから。

登録したときのメールアドレスやパスワードが分からなくなってしまったから。

 

日記には飽きたけれど、自走の旅にははまり込みました。

キツイんですけど、身体とか諸々キツイんですけど自走の旅はそれはもう中毒性満載の脱法ハーブなみに駄目なやつ。

帰ってくると、もうやめる、キツイ!って思うのに、5分後には次はどこへ行こうか考えている始末。

 

結果、女は壁打ち日記を忘れ去った。

 

それでも女はまた性懲りもなく日記を書こうとしている。

日々徒然など書けるわけもなかろうに。

 

 

わたしは自転車が好きだったのです。

速すぎず、遅すぎず、それなりに手間がかかる可愛いアイツ。

息子と娘がいます。

ロードバイクの息子(ビアンキ)とクロスバイクの娘(フジ)。

ふたりとも世界一可愛い。

出来ることならばアメリカくらい横断してやりたいのですが

 

いかんせん、ひとは年を取るもの……

 

いやね、まだそんなにババアってわけじゃないの。

全然若いから。勘違いしないで、若いから。

 

もともと運動なんててんで駄目だし、身体もひとより小さいし、体力もない。

ド文系で、昔から外で遊ばずに教室でひとり本を読んでいるような美少女でした、わたしは。

それこそ自転車で遠出しているときなんて、身体の部位部位で体力ゼロサムゲームですよ。

最後のひとりになるまで殺しあえってくらいギリギリのスレスレまでHP削ってペダルをまわしては瀕死の形相。

 

そんな美少女がアラウンドほにゃららに近づいてきたらもう駄目。

いや、まだちょめちょめサーティまでちょっと期間ありますけども。

とにかく、ほんの一、二年の壁で、重たい荷物を抱えて坂道のぼるなんて出来なくなってしまいました。

 

それでもわたしは遠出がしたい。

自転車も好きだけど旅も好きで、自転車じゃなかろうがすぐふらっとどこかへいくのがたまらなく楽しい。

 

でもやっぱり自走もしたい。

23区からだんだん市内の景色に変わっていくのも、橋の上で風に煽られるのも、トンネルの中でトラックの風に煽られるのも、追い風に煽られるのも、自走じゃないとできないじゃない。

 

車はそんなに好きじゃないし、大きいバイクなんて絶対運転できない。

 

 

そして女は原動機に魂を売ることにした。

 

50ccの原動機付自転車

あくまで自転車、原動機がついているだけ。

ちょっと体重が増えただけ。

 

50ccスクーター、世間では馬鹿にされがちだけどすごいんですよ。

ちょっとひねると30キロでるんですよ。

ロードバイクで30キロ持続とか、わたしには絶対無理だもの。

 

荷物積んで遠出するならカブだろう、と思っていたんですけどね、わたし、ロードバイククロスバイクも見た目で選んでいるのです。

えぇ、スペックなんて二の次、見た目。

見た目良ければ呼べて良し。

 

だから今回ももちろん見た目で選びました。

バイクなんて素人、なにも知らないペーペーですから、中古の下手なもの掴んでしまっても困ると思い、ここは思い切って新車で購入。

まぁ、ほら、これでも一応大人ですから。

 

 

原動機に魂を売ったけれど、名目としては自転車。

やっぱりタイヤがふたつくっついてるものはかわいい。

早速片道18キロ走って、翌日は5、6キロだけ遊んで、その翌日に片道30キロ走った。

 

た……

たのしかった………

 

何度か自動車専用道路とか原付進入禁止の道路に迷い込みそうになったけれど、大丈夫、生きてる。

二段階右折もオッケー、ノープロブレム。

生身で右車線に乗り込んでいくより、二段階右折のほうが全然いい。

二段階右折大好き、二段階右折万歳。

 

調子に乗った女は、この新しく仲間入りした子に乗って遠出をしようと考えているわけです。

新しい世界に足を踏み入れたら、そりゃぁやっぱり友だちが欲しくなるというもの。

それならば今度こそ、今度こそはとブログを再度始めてみた。

前のブログは迷子になってしまったけれども。

 

そんなわけで女は原動機に魂を売った。