【西湖・湖畔キャンプ場】薪の目処はつけておかねばならぬと女は学んだ
富士五湖のひとつ、西湖。
西湖・湖畔キャンプ場。
めちゃくちゃ良いキャンプ場だった。
シーズンも落ち着いて、ガラ空きだったのも良かった。
広々としたサイト、湖畔もある。
バイクでのキャンツーが二組、車が数組。
みな間隔をあけて設営、贅沢な空間の使い方をしていたように思う。
女はこの日の発言を覚えている。
「せっかくだから広く設営しよう!」
しかし女は首をひねった。
相変わらずわたしたちの拠点、小さくね??
そもそもソロドームがふたつ、3m×3mのタープひとつ、わたしのモペッド一台、お連れさんの折り畳みミニベロ一台。
大きく張るほうが難しい。
そして猫がいた。
西湖・湖畔キャンプ場の近くにはいくつか他のキャンプ場もある。
西湖テント村や西湖自由キャンプ場など。
自由キャンプ場はソロキャンパーが多いという噂を聞くし、いずれ行ってみたい。
ぶらぶら遊びに行ったところ、自由キャンプ場の受付に
『キャンキャン吠える犬は持ち込み禁止』
というような張り紙があって、お連れさんと爆笑した。
成程、口コミではファミリーキャンパーやグループキャンパーたちの評判がよろしくないようだけど、なるほど。
好き。
女はこの張り紙を見た瞬間に、次に西湖にきたらここに泊ろう、と思った。
わたしが宿泊した湖畔キャンプ場には飯炊き用の薪しかなく、モペッドを転がして焚火用薪探しの旅に出た。
せめて他のキャンプ場の売店にはあると思ったのだが、オフシーズンだったことが災いして、どこへ行っても薪がない。
寒い時期のキャンプは焚火が必須なのだ!困る!
と、頭を抱えつつ、もしどうしても見つけれられなければ、焚火は諦めて早々に寝ようと考えていた。
そんな折の救世主。
心も体もほっかほか、いずみの湯で売っていた!
心の中で神仏に手を合わせ、モペッド君のステップに薪を積み込む。
お、そういえばゆるキャン△のリンちゃんも同じようなことをしていた。
普段から過積載なこともあるし、これくらいのことはどうってことないさ!
運転はどうってことなかったが、道行く人々の視線は集めました。
女は思った。
うるせぇ、命綱なんじゃ、焚火。
残念ながらこの日は曇り。
晴れていたらもっと良い景色が拝めたに違いない。
ちなみにこの日は、初めてメスティンでご飯を炊きました。
おいしいなぁ、野営で炊く白米。
こんどからはきちんと、薪が売っているかも調べていこうと思った。
ことを、いまさら思い出した女であった。