時速30キロとことこの旅

徒然自転車に乗っていた女が体力に限界を感じて原動機に魂を売りました。

【勝浦つるんつるん温泉直営キャンプ場】女は叫ぶ、子どもと火から目を離さないでくれ

道中の雨は一切やむことがなかった。

レインコートのおかげでもちろんずぶ濡れになることはなかったが、長年使っているそれはところどころ雨が滲むようになってしまった。

 

勝浦つるんつるん温泉直営オートキャンプ場。

名前が良い。

都内から、下道を走ればおよそ120キロ、東京湾アクアラインを走ればおよそ100キロ。

 

名前の通り、ここの温泉に入るとつるんつるんになる。

実に率直で、なんの捻りもないネーミングが最高。良い。

オートサイト利用料が一区画5000円、ピークシーズンは6000円。

 

利用したのは4月の末。

ちょうどGWが始まった週なので、利用料はもちろん6000円。

 

正直、ふたりで利用するにはちょっと高いな、と思ってしまう金額である。

なんせ普段であれば、ここに温泉施設利用代と薪代、駐輪代がかかる。

日帰り温泉は800円、薪は一束500~600円、駐輪代500円~800円などなど。

 

ただ、直営キャンプ場であるため、温泉利用料は半額。400円。

さらに薪はタダ、そして直火も可。

オートサイトなので駐輪代もかからない。

 

そりゃ公営のキャンプ場の利用料800円とかに比べたら高いけれど、薪がタダというだけでなんだかお得感がある気がする。

 

 

早朝どころか深夜に出発。

雨はこのときからしとしと降り続いていて、雨雲とともに移動しているような気分だった。

 

いつも甲州街道を下ってばかりで、そういえば千葉方面に赴くのは珍しい。

大洗のときは千葉を通り過ぎてしまったし。

雨の中を必死こいて走っていたもので、実は道中の記憶というものが欠けている。

 

とにかく、どうにかこうにかたどり着いて、真っ先に朝市に向かった。

事前に見た写真では様々な店が出ており、楽しみにしていたのだ。

 

f:id:uchisobako:20191014015658j:plain

この過積載感、どうにかならないものか

女は市場というものが好きだ。

 

ただ、ことごとくタイミングが最悪なのが、わたしという女。

そう、夜通し雨が降っていた。

朝市についた頃にようやくあがり、それでも風が随分と出ていた。

 

女は思った。

なんもねぇ……なぁんも!ない!

 

ガラガラのスカスカ。

盛岡の材木町でやっているよ市のほうが盛り上がっている……

 

女は盛岡材木町のよ市が大好きだ。

プラスチックコップでベアレンビールを飲みながら牡蠣を食べるのが最高なのだ。

……その話は置いておくとして、とにかく市場はやけに閑散としていた。

 

f:id:uchisobako:20191014015738j:plain

勝浦タンタンメンというものがあるのか!

話によると、降り続いた雨の影響とのこと。

それもそうだろう。

当たり前の話である。

 

お連れさんの到着を待つ間に、一通り見終わってしまった。

晩につまめるものでも、と思っていたが、これと言った収穫もなさそうである。

雨の深夜ライドで冷え切った体を休めようと、美味しそうなハンドドリップコーヒーをいただくことにした。

 

f:id:uchisobako:20191014015807j:plain

お店の方の優しさもあいまって、なおさら温かい

材木町よ市にもコーヒー屋さんが出ているのだが、案外こういった市場に雰囲気のよいコーヒー屋さんがある。

女はコーヒーが好きだ。

 

地元のひとたちは皆良いひとばかりで、普段の市場の様子なども教えてもらった。

見せてもらった写真には、溢れんばかりの客と、所狭しとならんだ店々。

 

「明日はもっと賑わうよ」

 

起きれたら是非来よう、そう思った。

お連れさんともそう話していた。

しかし、女もお連れさんも爆睡キャンパーである。

 

キャンパーの朝は早い。

 

嘘である。

わたしは起きられない。

たしかにテント内にいれば、問答無用で朝日を浴びることになる。

しかしわたしは起きられない。

 

場合によっては7時くらいまで爆睡なのだ。

 

むろん、起きられなかった。

賑わう朝市への参加は、次回へと見送ることになった。

 

 

朝市からキャンプ場まで、そこまで距離はない。

出店は少ないが、せっかく来たのなら楽しもうと、合流したお連れさんとともにのんびり見て回った。

 

f:id:uchisobako:20191014015900j:plain

気前よく試食を配っていたわらび餅。絶品

時期というのもあって、そこらじゅうでタケノコが売っている。

どれも立派なサイズで、お値段もはちゃめちゃに安い。

積載に余裕があれば、本当は買って帰りたかった。

 

女はタケノコが好きだ。

 

 

キャンプ場は見事に田んぼのなかにある。

随分と長閑な風景、受付は小さな小屋、温泉施設も大きくない。

 

f:id:uchisobako:20191014015939j:plain

道があっているのか何度か不安になった

前日から降り続く雨でサイトにたまってしまった水を、職員の方と思しき方々がかきだしていた。

水はけはあまりよくないようである。

 

チェックインの時間には相当早かったのだが、ご厚意で受付を済ませて頂いた。

フリーサイトではないので、それぞれに区画が振り分けられる。

 

わたしたちのサイトは、有難いことに水がたまることもない、少し隔離された良い場所であった。

縦長のサイトにソロドームふたつとタープ一張り、モペッド一台。

じゅうぶんなスペースどころか少し余るくらいだが、ファミリーキャンパーたちの大型テントに車を置いたらミチミチになってしまうだろう。

 

f:id:uchisobako:20191014020035j:plain

青い

f:id:uchisobako:20191014020054j:plain

すべてお連れさんのシェラ。どう見てもひとり分じゃない

トイレや水場はお世辞にも綺麗とはいえない。

大洗の温かい便座を思うと、口を閉ざしたくなるくらいは。

そして水はけもよくない。

 

温泉が目の前、薪が無料、ということを含めても、少人数やソロキャンパーが利用するにはやはりちょっとお高め感が否めない。

 

温泉は良かった。

何よりも雰囲気、風情がある。

 

f:id:uchisobako:20191014020136j:plain

看板も良い

扉をあけた途端、おじいちゃんのカラオケが聞こえてくる。

休憩所のカラオケで、おじいちゃんやおばあちゃんが演歌や歌謡曲を歌う。

懐かしの灯油ストーブから良い匂いがして、その横で大の字になったオジサンがいびきをかいている。

お冷はセルフ、そばに置かれたビールグラスはくすんでいる。

お冷とは名ばかりで、ぬるいのだ。

 

味のある、良い雰囲気。

 

f:id:uchisobako:20191014020233j:plain

急須のお茶、良い

f:id:uchisobako:20191014020253j:plain

ぬるいお冷

温泉に入る前に腹ごしらえ。

なかなか美味しかった。

 

f:id:uchisobako:20191014020322j:plain

勝浦タンタンメン

名の通り温泉はつるんつるんで、洗い場もよく滑る。

子どもが走ったら転んでしまいそうなほど。

 

湯から腕を上げると、そのとろみがよくわかる。

 

GWというのもあって、途中からお子様の群れが現れた。

おそらく3家族のファミリーグループキャンプ、女の子ばかり数えたら10人いる。

その会話から、男湯に男の子たちもいるそうで、こういう光景を見ていると少子化なんて嘘のように思えてしまう。

合計して何人で来ていたのだろう。

 

10人の群れに、別家族の3人も追加。

もちろん地元のおばあちゃんたちも入浴していて、あっという間に脱衣所のカゴが足りなくなった。

 

お連れさんと、すこし子どもたちが落ち着いたらまた入ろうか、と脱衣所で湯冷ましをしていたのだが、脱衣所すらまともに歩ける状況ではなくなり断念した。

 

しかし、良い湯であったことは間違いない。

 

一緒に湯冷ましをしたおばあちゃんと少しだけ話をした。

この辺りは車がないと生活が大変ですね、というような会話をした覚えがある。

 

地方の利便化や、地元の暮らしの向上、こういう場に行くと思うことも多い。

それでいて、このような風情が失われてしまうのも寂しく思ってしまう。

 

利便化が進めば、きっとこの景色も薄れていってしまうのだろう。

 

 

温泉でのだらだらタイムを切り上げて焚火へ。

降ったりやんだりを繰り返していた雨で、やはり薪が乾く暇などなかった。

どうにか濡れていない薪を選ぼうと思ったのだが、なかなか厳しく、諦めてびしょぬれの薪を燃やすことにした。

 

f:id:uchisobako:20191014020517j:plain

薪置き場は二か所

水が滴るほどの薪で竃をつくり、調子こいてガンガン燃やす。

途中で風向きが変わり、なんとこの日だけでわたしとお連れさんのフライシートに穴が増えた。

 

f:id:uchisobako:20191014020400j:plain

これを徐々に崩す。直火可

しかも薪が濡れているせいで煙もすごい。

 

お連れさんとケラケラ笑いながら、煙が顔面に直撃にならない場所を探す。

椅子をもって焚火の周りをぐるぐる、なんとも愉快な椅子取りゲーム。

 

この日は燻製にも初挑戦した。

燻製のために積んできた段ボールは、道中の雨でずぶ濡れ。

それでもなんとか作り上げたそれは、なかなかに美味であった。

 

f:id:uchisobako:20191014020436j:plain

燻製ってなんでこんなに美味しいんだ

雨で濡れてしまっただけで、生木ではない。

乾いてしまえば面白いように燃える。

 

最初に確保したぶんも燃やしきり、楽しい夜も終わりを告げる。

 

 

通路を挟んだとなりのファミリーグループ、おそらく高頻度でキャンプに赴くことがないのだろう。

ヘリノックスの椅子など、それなりに良いギアを揃えていたのだが、いろいろとハラハラすることが多かった。

 

わたしたちが焚火を始めたタイミング、子どもたちは手放しで遊ばせ、小さな子の面倒をみるのは少し年上らしい女の子ひとり。

区画わけされているにも関わらず、わたしたちのテントの周りも走り回る。

 

大人たちは火を起こすのに必死で、子どもの面倒を見ない。

 

流石に注意しにいった。

もちろん、子どもたちが楽しく遊ぶのは構わない。

わたしたちのテントやタープはコンパクトだし、危険がなければ存分に遊んでくれとさえ思う。

 

ただ、テントやタープの周りにはガイロープやペグなど、足を引っかけやすいものが多い。

さらに火を起こしたばかりで、濡れた薪はバチバチと爆ぜる。

 

子どもたちにも「ここは危ないよ」と声をかけた。

年上らしい女の子は、礼儀正しくすみませんと頭を下げる。

 

君は悪くないのに。

 

キャンプ場で遊ぶ子どもに、一切の非はない。

年上なんだから面倒を見ろ、と親に言われても、だってその子たちは君が産んだわけではないのだから。

子どもたちの中で歳が上だというだけの話で、その子だって保護されるべき存在だ。

 

君に責任はない、とそば子は胸を張って言う。

 

子どものいないわたしが偉そうなことをいうのもおこがましい話であるが、申し訳ないが大人たちにはきっちりお話させていただいた。

キャンプ場は自然の中にある。

安全が確保された公園ではない。

 

キャンプ場だって、何があってもおかしくないのだ。

 

しかし、問題はそれだけはなかった。

 

濡れた薪では火を起こせなったらしく、結局どこかで買ってきた薪で焚火を始めた。

BBQ、夕飯の時間になれば子どもたちがフラフラ遊びにいく心配もそうはない。

 

ただ、その日は風が強かった。

 

夕飯を終え、彼らも濡れた薪を乾かしながら燃やす。

先ほど述べたとおり、生木ではないために、乾いてしまえばよく燃える。

風で空気が送られれば、火はいっそう大きくなる。

 

焚火から目を離さないのは常識だ。

 

子ども数も多かったが、大人の数だって多かった。

それなのに、焚火の周りには大人がひとり、ふたり。

皆が目を離している時間もある。

 

危ないなぁと思っていた。

 

軽いヘリノックスは、強い風が吹けば簡単に転ぶ。

風が強い日に焚火のそばに置きっぱなしなんてもってのほかだろう。

 

わたしたちも、トウシキキャンプ場で火にくべかけている。

経験者だ。

 

危なっかしくてちらちら見ていたのだが、案の定だった。

強く吹いた風、傾くヘリノックス、座面が帆の役割を果たし、ふわりと浮いたまま焚火へ。

焚火の周りにはだれもいない。

車の影と、テントの中から楽しそうな笑い声が聞こえるだけ。

 

遅刻しかけていても走りたくないそば子が、マジで、本気で、全力で走った。

 

火の上に覆いかぶさろうとしたヘリノックスを間一髪でとめ、別のヘリノックスを捕まえる。

いや、自分たちのものが溶けたり燃えたり穴があいたりするだけなら構いませんよ。

でもここはキャンプ場だ。

 

貴方たちのとなりでは別の家族がキャンプをしている。

通路を挟んだそばにはわたしたちがいる。

 

二度も注意するのは、クレーマーみたいで気が引ける。

知らんひとに注意されたら、楽しい気分も水の泡。

ほんとうは言いたくなかった、わたしだって。

 

できればお連れさんと、次どこいく?そういえばこのテントみた?新しいタープ欲しいよね、なんて話をしながらダラダラしていたい。

 

だから頼む。

 

キャンプのときは子どもから目を離さないでくれ。

年上の子どもに、小さい子の面倒を押し付けないでくれ。

その子だってまだ子どもだ。

子どもの面倒は、親が責任をもってくれ。

 

キャンプのときは火から目を離さないでくれ。

キャンプ場は外だ。

いつ風向きが変わってもおかしくない。

ほかの利用客もいる。

 

楽しかったね、と終わるはずだったキャンプを、悲しい思い出にしないでくれ。

 

 

少し沈んだ気持ちになりながら、その日は眠りについた。

翌朝、良く晴れていた。

 

前日あけた缶で朝食用の卵を焼く。

洗い物がでない、野宿らしい方法。

 

f:id:uchisobako:20191014020631j:plain

ふたりぶん、たまごは美味しい

f:id:uchisobako:20191014020656j:plain

無印良品のパン。だったはず、かわいい

f:id:uchisobako:20191014020731j:plain

お連れさんのシェラを借りた

f:id:uchisobako:20191014020758j:plain

野営の朝に、コーヒーは必須だ

女は思う。

キャンプは雨が降っても、晴れていても、風が強くても楽しい。

キャンプは不自由を楽しむ遊びだ。

手放しで、楽をして楽しめる遊びじゃない。

それをしたければ、旅館やグランピングでもいい。

 

女は思う。

テントを張って、焚火をして、キャンプ楽しむのなら

子どもからけして目を離さず、火からけして目を離さないで。

 

女は思う

自分たちだけではなく、ほかの利用客も皆で「あぁ楽しかった!」と言えるキャンプをやりたいものだ。

【若洲海浜公園キャンプ場】日常のなかのキャンプも良いものだと女は語る

釣りに行くなら若洲

都内でキャンプに行くなら若洲

 

若洲海浜公園、フェスの会場になっていたりもする。

都内にあるためデイキャンプにももってこい。

 

なにより公営なので利用料がべらぼうに安い。

 

風が強い、という話も聞いたが

んなもんトウシキに比べればなんぼのもんじゃい!!

という程度。

 

ただ念のためタープは張らなかった。

いや、強がりましたけど、まぁまぁ強かったです、風。

 

この日はいつもより遅めの出発、なんといっても26kmしかない。

渋滞に巻き込まれなければ速攻ついてしまう。

都内に住むソロキャンパーよ、氷川じゃなく若洲も良いですよ。

 

昼前にお台場デックス東京ビーチへ到着。

ワイルドワンに行きたかったのだ。

お連れさんはお台場限定のシェラカップを買っていた。

 

お連れさんのために、限定シェラの情報をご存じでしたら是非教えてください。

 

ショッピングモールをぶらぶらし、昼食を食べ、お台場オーケー店へ。

夕飯の買い物に、と寄ったのだが、忘れていた。

 

オーケーってビニール袋ないんだった!!

 

仕方ないので小さめの段ボールに飲料水や夕飯を詰めて、過積載パワーアップ。

 

f:id:uchisobako:20191010232403j:plain

流石に足元が邪魔であった

駐車場から受付、受付からキャンプサイトはわりと距離がある。

しかし、ここは無料でリヤカー貸してくれる。

最高。

 

f:id:uchisobako:20191010232443j:plain

荷物を地面に降ろさないまま設営できるのもリヤカーの魅力

設営を終えたら、海のほうまで散歩に行く。

もはや恒例となりつつある、他人のサイト観察も交えつつ……

あのテントいいなぁ、どこのかなぁ、とか。

あの焚火台、わたしも欲しいんだよね、とか。

いつも勝手にスミマセン。

 

f:id:uchisobako:20191010232537j:plain

テントと椅子はロープで繋いである。トウシキからの学び

トウシキと同じく、この後ガッチリ地面に固定した。

 

釣り人もたくさんいた。

じつはわたしも釣りに興味があっていろいろ調べていた。

 

女は思う。

これ以上荷物増やせるかよ。

 

増やせないな。

釣り、しばらくは諦めよう。

 

女は思う。

あーぁ、せっかくわたし魚捌けるのになぁー!

 

女は思う。

わたしも釣りやってみたいなぁ。

 

ところで、野営で食べるシシャモってなんでこんなに美味しいんだろう。

f:id:uchisobako:20191010232708j:plain

いつかわたしも自分で魚を釣ってみたい

 

f:id:uchisobako:20191010232804j:plain

チャムスのビッグマグはお留守番

f:id:uchisobako:20191010232859j:plain

風の影響はそこまで受けなかったなぁ

トウシキ、大洗と長距離が続いたためか、若洲でのキャンプは随分とあっさりしたものになった。

バリバリに都会だった、というのもあるかもしれない。

f:id:uchisobako:20191010232951j:plain

撤収。お連れさんはこれに乗ってドナドナをやりたがった

川のせせらぎや虫の鳴き声とはまた違い、テントのなかで聞く都会の喧騒も女にとっては落ち着きであることを、ひとつ知った。

【大洗キャンプ場】女は言う、大洗はいいぞ!

真冬の大洗は猛烈に寒い。

早朝の突き刺すような寒さ、気温はマイナスだった。

 

f:id:uchisobako:20191010224101j:plain

凍えるような深夜の鈍行

大洗といえば、ガールズアンドパンツァーであろう。

可愛い女の子たちが戦車に乗ってドンパチする、スポコン作品である。

艦これやストライクウィッチーズなどを含め、『陸・海・空 美少女作品』の陸を代表するガルパン

 

ガルパンはいいぞ

の、アレである。

おススメする言葉にしては語彙が無さすぎないか、と思うも、見ればわかる。

ガルパンはいいぞ

と言いたくなる。

 

その、ガールズアンドパンツァーの聖地である。

大洗はいいぞ。

 

とにかく、昨年赴いたキャンプ場のなかでは最高だった。

大洗町幕末と明治の博物館、すぐそばのキャンプ場、大洗キャンプ場。

下道を行けば、都心からおよそ130km。

 

松の林間サイトなのだが、地面の質がよくテントが汚れにくい。

水はけもなかなかに良いのだ。

林間サイトは、雨が降ると足元が悪くなりがちである。

 

ただ、地面が柔らかいので、バイクのサイドスタンドは沈む。

受付でバイクであることを伝えれば、スタンド用の板を貸して頂ける。

ぜひ活用してくださいませ。

 

f:id:uchisobako:20191010224212j:plain

軽いモペッド君は板いらず。モペッドはいいぞ

立地も良い。

徒歩圏内にセイブ食彩館という大きなスーパーがある。

22時まで営業しているため、食材は微塵も困らない。

f:id:uchisobako:20191010225541j:plain

もちろん普通の牛乳も買った

f:id:uchisobako:20191010225633j:plain

ズボラなので写真の向きを直さなかった

しかも中には百円均一がある。

ちょっとしたものなら大体揃います。

 

徒歩圏内にローソンもある。

22時を過ぎてから酒を切らしても大丈夫。

 

f:id:uchisobako:20191010225415j:plain

瓶が異常に可愛い

ローソンの向かい側にはENEOS、うわぁガソリン入れておけばよかった……というときに便利。

 

街中に出ればケイヨーデーツーもある。

なにか忘れ物したとき、大いに助けになってくれるだろう。

ちなみに、お連れさんが途中でニットの帽子を失くしたせいで、わたしはこのケイヨーデーツー大洗店まで新しいものを買いに行った。

あの時に買ったニット帽、お連れさんはいまだに使っている。

 

もちろん皆だいすき温泉施設は外せない。

ゆっくら健康館、といういかにもな名前の施設に赴いた。

ここにもガルパンのパネルは存在している。

 

f:id:uchisobako:20191010224306j:plain

そば子は生徒会長の杏さんがとても好きだ

海である。海沿いを走らなきゃ。

サンビーチ通りを走るのはとても気持ちが良い。

 

f:id:uchisobako:20191010224354j:plain

少しずつ海が見えてくる。そば子はこういう道がとても好きだ

海である。海鮮物を食べなきゃ。

大洗海鮮市場や大洗魚市場も近い。

美味しい牡蠣が食べられる。

 

f:id:uchisobako:20191010224437j:plain

だけど岩手産

ここで買った平目、目玉が飛び出るほど安くて、その場で買って自宅に送った。

平目を捌くのは初めてだったが、美味しくいただけました。

命にどうもありがとう。

 

f:id:uchisobako:20191010224519j:plain

全長はそば子の手首から肘より長い

f:id:uchisobako:20191010224639j:plain

皮を剥ぐのが最難関であった

f:id:uchisobako:20191010224715j:plain

美味しく頂きました。どうもありがとう

市場で買った海鮮物をキャンプ場で食べるのも良いだろう。

あぁ、バターがあればな……

あぁ、醤油もってくればよかったな……

大丈夫!セイブ食彩館に行こう!

 

f:id:uchisobako:20191010224750j:plain

貝殻のまま焼くところが浪漫だ

f:id:uchisobako:20191010224908j:plain

ホイルをあけたときに立ち上る湯気が、すでに美味しい

キャンプ場の売店で買える薪は、針葉樹と広葉樹の二種類がある。

長く楽しめるが着火しにくい針葉樹。

火はすぐつくが、燃え尽きるのもはやい広葉樹。

お好みで。

 

f:id:uchisobako:20191010225001j:plain

ズボラなのでナタで割るのは焚きつけだけ

あと、キャンプ場に猫がいるのですよ!

猫!

ずうずうしくて、ふとっちょで、猛烈に可愛い猫!

猫や犬は、自分のことを好きな人間かそうでないかを見分けるというが、その通りなのだろうか……

ずっとそばにいた。

 

f:id:uchisobako:20191010225130j:plain

うちわが小さいわけではない

お連れさんがトイレに行ったとき、しめた!とばかりにお連れさんのヘリノックスに飛び乗った彼。

勝手にわたしたちの焚火で暖をとりなさる。

降ろそうとしたお連れさんが「重ッ!」と言ってた。

 

f:id:uchisobako:20191010225213j:plain

椅子が小さいわけではない

運が良ければ、受付でご飯をモリモリ食べている様子にも出会えます。

可愛いったらありゃしない。

 

 

とにかく、大洗はいいぞ。

女は全力でお勧めする!

大洗はいいぞ!

 

f:id:uchisobako:20191010225312j:plain

大洗はいいぞ!

 

【伊豆大島トウシキキャンプ場】随分楽しい冒険だったと女は振り返る

先日の台風で大きな被害を受けた伊豆諸島。

大島に、名物キャンプ場がある。

 

暴風の鬼!トウシキキャンプ場!

 

楽しかったなぁ。

愛車とともにフェリーで海を越えた。

普段は一泊二日のキャンプだが、せっかく大島まで行くのだから、と二泊三日の旅になった。

東京汽船のフェリー、座席にいくつか種類がある。

まるでホテルの一室みたいな客室から、席なしまで。

f:id:uchisobako:20191010214316j:plain

水に浮かぶ鉄の塊。浪漫の塊、さるびあ丸

f:id:uchisobako:20191010214502j:plain

このキャプチャだけでワクワクする

f:id:uchisobako:20191010214408j:plain

徐々に遠ざかる東京の夜景。働く都市の夜景は美しい

行きは少し贅沢に特2等室。

二段ベッドが細長い客室にずらりと並んでいる。

もちろんカーテンが締まるので、視覚的なプライベートは守られる。

ブランケットなどはあるが、マットは硬いため、わたしはこのブランケットを敷布団にしてシュラフで就寝した。

 

f:id:uchisobako:20191010214654j:plain

海を渡る切符

f:id:uchisobako:20191010214732j:plain

そば子は上段、お連れさんは下段

帰りは2等椅子室で。

フェリーでの旅感は薄れるが、十分に楽しかった。

とくに、思い出とともに味わうプリンは絶品。

懐かしい味がしました。

 

f:id:uchisobako:20191010214818j:plain

夜景と潮風と、波を切る音も肴

f:id:uchisobako:20191010214912j:plain

食堂のぬるい蕎麦がまた旨い

ちなみ先に述べた「席なし」とは、フリー乗車券という名で発売される乗車券のこと。

2等席が完売したときのみ発売されるようで、シーズンが乗りに乗ったピークではこのフリー乗車券ですら溢れかえるそう。

通路などにシュラフやマットで客が転がっている様子も、いずれは見て見たい。

 

早朝に到着。

波浮港と岡田港があり、基本的には岡田港からの乗降となる。

ただ、海が荒れていたりと、なにがしかの理由で波浮港になることもあると、島の方に教えて頂いた。

 

f:id:uchisobako:20191010214958j:plain

朝日が目に染みた

わたしが宿泊したトウシキキャンプ場は、波浮港に近い。

晴れていようが、雨だろうが、曇りだろうが、天候関係なくとにかく風が強い。

雨予報だったのでタープを張ろうと思っていたのだが、飛ばされたら悲惨なので断念。

 

f:id:uchisobako:20191010215037j:plain

この後ガッチリ地面に固定

テントを張るときに何度かソロドームがひっくり返った。

中に荷物を置いてもひっくり返った。

 

どうでもいいことだが、お連れさんが謎の位置に突き刺したペグにつっかけて、わたしもひっくり返った。

恥ずかしかった。

 

キャンプ客はわたしたちと、もうひとりソロキャンパー。

飛行機に乗ってきたそうだ。

なるほど、徒歩ならその手もあるわけか。

 

彼は50ccのレンタルバイクで島を回っていた。

普段はバイクでキャンツーをしているらしい。

 

設営を終えたら、208号道路をとことこ走って大島町・元町方面へ。

ミニベロでのんびり走るお連れさんを待ちながら、景色を楽しむ。

急ぐ旅ではないので、晴れているうちに景色を焼き付けなければ。

 

f:id:uchisobako:20191010215155j:plain

大人しい顔して凶暴なトウシキ

f:id:uchisobako:20191010215252j:plain

ゆっくり走るためにはもってこいの道

地層切断面。

なんだか恐竜でも出てきそうな壮観。

 

f:id:uchisobako:20191010215336j:plain

恐竜には会えなかった

大島町では寿し光さんの海鮮丼を食べ、愛らんどセンター御神火温泉という素敵な名称の温泉施設でのんびり湯に浸かる。

f:id:uchisobako:20191010215749j:plain

翌日もお世話になりました

サンセットパームビーチを走り、大島空港そばのぶらっとハウスでアイスクリームを味わう。

f:id:uchisobako:20191010215827j:plain

そば子は乳製品を心から愛している

牛乳が旨いわけだ、牧場があるんだもの。

 

f:id:uchisobako:20191010215437j:plain

店内の雰囲気も最高

f:id:uchisobako:20191010215509j:plain

美味しくないわけがない

f:id:uchisobako:20191010215553j:plain

海と愛車の相性が抜群である!なんとかわいらしい

f:id:uchisobako:20191010215641j:plain

このままどこまでも走っていきたくなる


初めての長距離巡航に疲れ果てたお連れさんを、歌いながら励まして夕日のなかキャンプ場へと戻っていく。

 

大島はサイクリストと釣り人の島。

もちろんスポーツバイクでなくとも、レンタサイクルで島を巡るひとも多い。

もし自走でぶらぶら巡るなら、ぜひサンセットパームビーチを走って欲しい。

 

できれば愛車をつれて。

海の青に、あなたの愛車はきっとよく映える。

天候と時間があえば、美しい夕日とも出会える。

 

f:id:uchisobako:20191010220010j:plain

許される限り眺めていたくなる

自身の目で見ると、涙が出そうなほどに美しかった。

 

明日に備え、この日は焚火を囲むこともせず、眠りについた。

翌日、地獄が待っているとも知らずに。

 

 

二日目は三原山へ。

この日は予報通り雨、さらに濃霧。

モペッド君はお留守番、お連れさんと共にバスでゆく。

 

案の定、山からの展望はこの通り。

 

f:id:uchisobako:20191010220349j:plain

数メートル先も見えない

f:id:uchisobako:20191010220432j:plain

まるでファンタジーの世界。これはこれで楽しいのが旅

食堂で食べた明日葉天のざる蕎麦。

いいなぁ、好きなんですよ、こういう昭和の空気が残る空間。

 

f:id:uchisobako:20191010220519j:plain

プラスチックのざると猪口がまた良い

f:id:uchisobako:20191010220555j:plain

水はセルフ

f:id:uchisobako:20191010220623j:plain

このポスター、欲しいのだが

せめてもう少し霧がおさまれば……と思うも、今日のお天道様は天邪鬼。

裏砂漠は次の機会にとっておくことになった。

 

その代わりに動物園へ。

大島公園 動物園。

f:id:uchisobako:20191010220743j:plain

生憎の雨、客はほぼわたしたちだけ

入園料は無料、見ごたえも十分。

目の前で見れる孔雀、なぜか寄ってくるエミュー、絶妙に遠いキョン

 

f:id:uchisobako:20191010220836j:plain

孔雀って大きいんだなぁ

八丈島キョン

 

大島だけど。

海を泳いで渡ってきた、という説のある大島のキョン

思いのほか小さい。

なんで写真がないんだ……

かわいかった。

 

 

だんだんと雨足が強まる中、わたしの身体も雨に浸食されていく。

雨の12月。寒いに決まっている。

身体の芯まで冷え込み、なんとか波浮港付近に戻る。

動物園でのんびりしていたせいで、すでに辺りは真っ暗であった。

 

大事件が起きた。

正直、トウシキの風を舐めていた。

 

そうだった、風というのは雨とタッグを組むと最強のデーモンと化すのだ!

 

女は思う。

昨日、風で転がるテントに笑う女の胸倉をつかみたい。と

オマエ、明日の夜に地獄を見るぞ、と。

 

風で抜けたペグ。

はためくフライシート。

テント内へ殴りこむ雨。

湿ったダウンハガー。

このあたりから写真がほとんど残っていない。

そんな余裕がなかったのである。

 

12月、冬、夜。

 

女は思った。

死ぬんじゃない?これ

 

いまこうしてブログ記事を書いているのだから、もちろん死んでなどいない。

生きている。

女はいまも自発呼吸を続けている。

 

トウシキキャンプ場は無料キャンプ場であり、売店は存在しない。

あるのは水場と東屋と和式トイレのみ。

 

命綱となる薪を探す前に、とにかく夜ご飯。

ガクガクしながら食べた、大関寿司さんのお寿司。

生き返る心地だった。

 

大島名物・べっこう。

唐辛子醤油につけた魚の切り身、店によって味が違うのである。

食べ比べてみるのも楽しいだろう。

わたしは土産にべっこう醤油を買って帰った。

 

f:id:uchisobako:20191010221008j:plain

落ち着いた良い店だった

f:id:uchisobako:20191010221045j:plain

大島名物・べっこう寿司

でも、やっぱり夜のことが心配だった。

火でもなければ濡れた服は乾かない。

湿ったシュラフと濡れた服では、一晩のうちに心臓が止まりそうである。

 

大関寿司を出るころには有難いことに雨もやみ、とにかく這いずるようにして薪を求める。

元町のカフェで教えてもらった、薪を置いていそうな場所。

 

勤労福祉会館!

 

ありました。

ずぶ濡れの服で薪を求める女ふたりを見て、施設の方も目を丸くしていたっけ。

その節はご親切にどうもありがとうございました。

 

焚きつけ用に、と大量の新聞紙も頂いた。

 

もちろん、ナタで薪を割る余裕もなく、大量の新聞紙で薪をゴォゴォ燃やす。

たぶん、いままでで一番、焚きつけが早かったと思う。

 

女に、火の神が宿った瞬間でもあった。

 

猛スピードで椅子を組み立て、濡れたものを全力で乾かす。

わたしよりもお連れさんの被害が大きかった。

 

ゴウ…と燃え盛る火で靴を、服を、全てを乾かす。

豪風で、すこしでも椅子を離れると、椅子すら薪になる。

 

バタバタしているときに、焚火の上にスポっと覆いかぶさったわたしの椅子……

右太もも近くに空いたふたつの穴は、ある意味勲章である。

 

波浮港見晴台目の前にある、みはらし休憩所。

ここのおじさんも、すごくすごく親切だった。

食べな、と渡してくれた牛乳煎餅が、とても美味しかった。

 

勤労福祉会館の施設員さんも、カフェのお兄さんも。

みんながとても優しかった。

 

寒いけど、あたたかった。

お陰で、わたしたちはこうしてまた、楽しくキャンプ遊びを続けている。

 

 

三日目、この日もあいにくの曇り時々雨。

岡田港で、また海鮮丼を食べた。

 

初めに書いたプリンは、そこの土産屋さんで買ったのだ。

 

f:id:uchisobako:20191010221324j:plain

牛乳、また買った

f:id:uchisobako:20191010221409j:plain

帰りたくない、と本気で思ってしまった


 

キャンプ遊びは大変だ。

なんといっても所詮野宿なのだ。

冬の寒さは命を奪う危険性もある。

幼い子がキャンプ場で行方不明になってしまった悲しい事件もある。

焚火の温かい火、美しい熾火、バーベキューの炭、1000℃を超す温度を、もし裸足で踏んでしまったら。

夏は楽しい川遊び、浅瀬は穏やかでも、人間の力では抗えない急流箇所が突然現れる。

 

 

アウトドアを舐めてはいけないと、心底思った。

それと同時に、本当に本当に、楽しい旅となった。

 

台風の被害で、いままさに伊豆諸島は復興でおわれていることだろう。

非力なわたしではなにも出来ない。

ボランティアに行ったところで迷惑をかけるのがオチだ。

 

だから、女は思う。

復興が落ち着いたときに、ぜったいにまた大島に行こう。と

そうして、たくさんたくさん、お金を落とすのだ。

そうして、またブログを書こう。

 

女は思う。

次はトウシキじゃないところに泊ろう……

【西湖・湖畔キャンプ場】薪の目処はつけておかねばならぬと女は学んだ

富士五湖のひとつ、西湖。

西湖・湖畔キャンプ場。

 

めちゃくちゃ良いキャンプ場だった。

 

f:id:uchisobako:20191010212909j:plain

正体不明の動物が遠くで鳴いていた。あいにくの曇り

シーズンも落ち着いて、ガラ空きだったのも良かった。

広々としたサイト、湖畔もある。

バイクでのキャンツーが二組、車が数組。

みな間隔をあけて設営、贅沢な空間の使い方をしていたように思う。

 

女はこの日の発言を覚えている。

「せっかくだから広く設営しよう!」

 

しかし女は首をひねった。

相変わらずわたしたちの拠点、小さくね??

f:id:uchisobako:20191010212604j:plain

いつも通り、となりにはお連れさんがいる

そもそもソロドームがふたつ、3m×3mのタープひとつ、わたしのモペッド一台、お連れさんの折り畳みミニベロ一台。

大きく張るほうが難しい。

f:id:uchisobako:20191010212653j:plain

百円均一の洗濯用ロープは必須。タオルも干せる

そして猫がいた。

 

f:id:uchisobako:20191010212805j:plain

残飯ハンター。ゴミの出しっぱなしは要注意

西湖・湖畔キャンプ場の近くにはいくつか他のキャンプ場もある。

西湖テント村や西湖自由キャンプ場など。

 

自由キャンプ場はソロキャンパーが多いという噂を聞くし、いずれ行ってみたい。

ぶらぶら遊びに行ったところ、自由キャンプ場の受付に

『キャンキャン吠える犬は持ち込み禁止』

というような張り紙があって、お連れさんと爆笑した。

 

成程、口コミではファミリーキャンパーやグループキャンパーたちの評判がよろしくないようだけど、なるほど。

 

好き。

 

女はこの張り紙を見た瞬間に、次に西湖にきたらここに泊ろう、と思った。

 

 

わたしが宿泊した湖畔キャンプ場には飯炊き用の薪しかなく、モペッドを転がして焚火用薪探しの旅に出た。

せめて他のキャンプ場の売店にはあると思ったのだが、オフシーズンだったことが災いして、どこへ行っても薪がない。

 

寒い時期のキャンプは焚火が必須なのだ!困る!

と、頭を抱えつつ、もしどうしても見つけれられなければ、焚火は諦めて早々に寝ようと考えていた。

 

そんな折の救世主。

 

心も体もほっかほか、いずみの湯で売っていた!

心の中で神仏に手を合わせ、モペッド君のステップに薪を積み込む。

お、そういえばゆるキャン△のリンちゃんも同じようなことをしていた。

 

f:id:uchisobako:20191010213011j:plain

脱衣所で脱水症状を起こしていたお姉さんは大丈夫だっただろうか

f:id:uchisobako:20191010213131j:plain

懐かしい紙の蓋。これだけで心が温まる

f:id:uchisobako:20191010213225j:plain

必殺 ステップフル活用

普段から過積載なこともあるし、これくらいのことはどうってことないさ!

運転はどうってことなかったが、道行く人々の視線は集めました。

 

女は思った。

うるせぇ、命綱なんじゃ、焚火。

 

f:id:uchisobako:20191010213313j:plain

途中の小雨で湿ってしまった。乾かしながらゆっくり燃やす

残念ながらこの日は曇り。

晴れていたらもっと良い景色が拝めたに違いない。

 

ちなみにこの日は、初めてメスティンでご飯を炊きました。

おいしいなぁ、野営で炊く白米。

f:id:uchisobako:20191010213426j:plain

初めてにしては上手に炊けた



こんどからはきちんと、薪が売っているかも調べていこうと思った。

ことを、いまさら思い出した女であった。

f:id:uchisobako:20191010213504j:plain

誘惑が凄い

f:id:uchisobako:20191010213538j:plain

誘惑に抗えなかった

 

【合宿免許のススメ】身体が小さくてもバイクは乗れると女は言う②

運動音痴は、合宿で免許を取れ。というのが、この記事の結論である。

さきに言っておく。

 

運動音痴のチビが普通自動二輪に乗りたいのなら、

免許は合宿で取れ!

 

 

まずはわたし、そば子のスペックから。

身長154cm、計測器の調子が悪い時は153cm。

体重は毎年の健康診断で肥満度マイナス20程度をたたき出すくらいには小柄、貧弱。

 

残念ながら手足が短く、みんな大好きワークマンの服はたいてい着れない。

そば子は雑魚キャラなのだ。

 

普通自動二輪の免許取得時は20代後半、ほかの普通二輪教習生たちのなかでダントツ年上だった。

わたしの母も輪行してキャンプに行きたい!と60近くなってから20万越えの自転車を購入している。

 

なにかを始めるのに、遅いなんてことはない。

 

バイクというものは冬は寒く、夏は暑く、荷物は乗らないし雨が降ればずぶ濡れ。

バランスが悪く、走っていなければすぐに寝転がる。

体がむき出しで、転んだら即座に怪我につながる。

仕事で必要、ということでもない限り、バイクの免許なんて人生において必要ない。

 

それでも、バイクという乗り物には、そのデメリットすべてを取っ払ってしまう魅力がある。

デメリットどころか、バイクで走り出せばすべてがメリットだ。

 

暑い!とヘルメットを脱いだ途端、額に流れ落ちる汗も。

寒い!と信号待ちでガタガタ震え、かじかむ指先を握るのも。

あぁ、この荷物はどうやって積もうかな……と試行錯誤するのも。

降り出した雨がヘルメットを濡らすのも。

身体を傾けてヘアピンカーブを走るのも。

隣を通り過ぎるトラックの風に煽られるのも。

 

ぜんぶぜんぶ、楽しい。

 

もしなにかの拍子にこのブログにたどり着いた、体格で悩む未来の女性ライダーがいるのなら、わたしは全力をもってこう言う。

 

未来はとても楽しいよ、と。

 

ただ、先に述べた通り、バイクというのはとても危険な乗り物である。

転んで怪我をするどころか、その一生に幕を閉じてしまった人だって珍しくない。

だから、軽率に「あなたもバイクに乗ろう!」とは言えない。

ただ、どうしても乗りたいというのなら、そこに愛があるのなら、いつかどこかの道の駅で一緒にソフトクリームでも食べよう。

 

これは、わたしの独りよがりな経験談である。

 

 

バイクの免許にはいくつかある。

原付免許、原付二種、原付二種AT限定、普通自動二輪免許、普通自動二輪AT限定、大型自動二輪免許、大型自動二輪AT限定。

ただエンジンを載せた二輪車に乗りたいだけなら、原付で十分だと思う。

 

事実、わたしも原付を乗り回して片道150キロとか走っていた。

 

ただ単に、橋の上を走りたかったから。

わたしは普通自動二輪以上である必要があった。

AT限定を選ばなかった理由としては簡単、いまの愛車に乗りたかったからである。

 

まずわたしは、一般的な女性よりも体格が劣る。

だけどわたしより身長が低い人だって、リッターバイクに乗っていたりするのだ。

できないなんてことはない。大丈夫。

 

免許取得のためには三種類ある。

ひとつ、一発検定。

運転免許試験場に直接赴いて、実技筆記ともに合格したらその日のうちに免許証が発行される。

もっとも安く、最も難しい方法だろう。

 

ふたつ、自動車学校に通う。

自動車学校で運転技術を学び、自動車学校の卒業検定を受ける。

それに合格すると、試験場での実技検定と講習をパスできる。

仕事や学校の合間に通えるが、そのぶん取得までの期間がかかる。

 

みっつ、自動車学校の合宿に行く。

自身が住む都道府県外の自動車学校の合宿で運転技術を学び、卒業検定を受ける。

一週間~10日ほど縛られることになるが、もっとも最短で取得できる。

 

わたしは、この三つ目を選んだ。

職業柄10日程度であれば休みが取れたので、せっかくならばと旅行気分で申し込んだのである。

結果としては最適解だったと思う。

 

なんせわたしという人間は諦めが早い。

ほかに才能なんてないが、諦めることに関しては天才的なのだ。

逃げるが勝ち、の精神を地で行く女である。

 

通いでちんたらしていたら、わたしはきっと挫けていた。

合宿のデメリットは期間を縛られてしまうことだが、そのおかげで逃げ場がなかった。

 

女にとってそれはメリットだった。

 

合宿に行ってしまえば、どれだけド下手クソでもやるしかない。

8日間、わたしは毎日21時~22時あたりには就寝していた。

なんといっても運動音痴、体力もない。

毎日疲れ果てて、行く前は旅行気分だったのに、シャワーを浴びることすら一苦労だった。

 

女はそれでも楽しかった。

 

だって、あこがれの大きいバイクに乗っているのだ!

小さな原付を乗り回して、大きいバイクの集団に追い越されるのを指をくわえて見ていたのに。

そのわたしが大きいバイクに乗っているのだ!

 

まぁ、大型はもっと大きいんですけど。

 

小学生のとき、逆上がりが一向にできなかった。

放課後、先生や友達と練習したけれど、結局わたしは逆上がりができるようにはならなかった。

 

小学生のとき、大縄跳びが苦手だった。

「いま!」とみんなにタイミングを教えてもらっても、絶対につっかかって迷惑をかけた。

担任の先生に

「これでお家で練習してきなさい」

と大縄を渡されたが、大縄跳びは一人じゃできないんだよ、先生。

 

小学生のとき、50mの短距離走で12秒台を出した。

ふざけていると思われて怒られたが、あれがわたしの全力疾走だった。

 

中学生のとき、ハンドボールのジャンプシュートができなくて、みんなが別の種目に移っても、毎時間ひとりだけジャンプシュートの練習をさせられた。

結局、ジャンプシュートはできるようにならなかった。

 

教習中、なんども転んだし、なんどもバイクをこかした。

引き起こしに手間取って教官に怒られたり、八の字走行で盛大に転んで少年二人に失笑されたり、クランクで盛大にこけてミラーを割ってクラッチレバーを折ったり。

 

帰りたい、やめたい、諦めたい、となんど思ったことか。

 

でも、そんなわたしでも、そんな運動音痴でも、検定は一発で合格したのだ。

そしていま、わたしは250ccのバイクに乗ってキャンプ遊びを楽しんでいる。

 

 

もし、運動音痴で……としり込みしている人がいるのなら、わたしは声を大にしてお勧めする。

もし、わたし諦めが早いからな……と不安な人がいるのなら、わたしは声を大にしてお勧める。

時間に余裕があるのなら、または学生なら

 

免許は合宿で取れ!

絶対に逃げられないから、環境的に。

 

免許は合宿で取れ!

 

根性論以外の話をすると、運動音痴に合宿をお勧めする理由がもうひとつある。

 

通いで教習を受けると、一週間に受けられる時限が決まっている。

一日に実車教習を受けられる時間は通いも合宿も変わりないが、通いと合宿の大きな違いはここにある。

 

通いで取ろうと思うと、どうしてもいちど乗って次にまた乗るまでに期間があく。

希望の時間に予約をとれないなんてこともある。

運動音痴にとってはとんでもない不利なのだ。

 

しかし、合宿であれば検定まで毎日連続して乗れる。

体で覚えることは、間をあけないほうがいい。

今日やったことを体が忘れないうちに明日もできる。

一日に乗れるのは二時間、二段階に進んでようやく三時間、それしか乗れない。

 

たった二時間の練習で、運動音痴が体に馴染むと思うか。

 

悪いことは言わない。

時間に余裕があるのなら、免許は

 

合宿で取れ!

 

夏休みなどのピークを外せば費用も安い。

三食ついて、非日常も楽しめる。

 

悪いことは言わない。

 

免許は合宿で取れ!

 

免許合宿は最短日数での卒業を目指すため、教習の時間割はギチギチに詰められる。

原付免許のみ、または免許を持っていない場合、学科講習も含め、早朝から夜まで教習所に閉じ込められる。

 

わたしは運の悪いことに、教習と教習の空き時間が無駄に多く、3時間そこらの時間をつぶさなければならないことも多かった。

 

普通免許と二輪免許の同時講習を受けている大学生は忙しそうであった。

期間は20日を超えると言っていたか。

大学の授業と違い、学科講習をさぼることも出来ない。

仮免や卒検の効果測定(模試みたいなやつ)もあるから大変だったろう。

 

毎日決められた時間割通りに教習所へ赴いて、適当に教本で勉強して……

なんて時間は、まるで学生に戻ったようで楽しかった。

 

自動二輪の教習生も効果測定がある。

教習所によっては、第一段階と第二段階で分かれているところもあるだろう。

わたしが選んだ教習所は、卒検までに効果測定で90点以上を四回出さないといけない、という条件だった。

 

95問中90点以上となると難しいようにみえるが、免許センターでの学科試験も合格条件は同じだったはず。

正直、そんなに難しくはない。

出る問題は似通っているし、教本を一度読めば覚えられた。

 

空き時間が苦痛だった理由としては、合宿二日目には効果測定を終えてしまったからかもしれない。

他の教習生が空き時間を利用して勉強しているなか、暇で暇で、iPhoneでゲームなんかしていた。

 

ぼっちで合宿に行くのなら、暇つぶし用に本でも持っていくと良い。

 

学生が多いこともあってか、定期的にレクリエーションのようなものをおこなって、教習生たちを楽しませていた。

ぼっち参加のコミュ障には辛い。

 

若者のコミュニケーションは疎外されていたが、わたしにはタバコミュニケーションという最大のツールがある。

喫煙所でのコミュニケーションは、大学生の頃からわたしというぼっちを救ってきた。

 

実車教習でよく一緒になった大学生の男の子、普通免許AT限定のイケメン。

大型二種(大型車で旅客輸送ができちゃう)取得中の優しいおっちゃん、同じく取得中のハーレー乗りだという格好いいおっちゃん。

中型一種を趣味で取得中のおそらくちょっとだけ年上の彼。

 

実車教習で一緒になることの多かった大学生くんにはたくさん迷惑かけた。

なんせ、わたしが転がるたびに教習が止まるのだ。

二人一組での教習だったお陰で、最後のほうに至ってはしょっちゅう一人でコースを走らせる羽目になった。スマン……

彼とはいまだに仲良くしている。サンキュー

 

君が「そば子さん、上手くなってきたっすね」「今日のそば子さんちょっとカッコよくみえたっす!」って言ってくれたから勇気がでたよ。ほんと、サンキューな。

 

おっちゃんたちにもたくさん励ましてもらった。

「まだまだ見ていて怖いところも多いけど、小さい体でバイクに乗っているのはカッコイイ」

なんて言ってもらったこともある。

検定で合格できる気がしない、と嘆いていたら「大丈夫だ!」と笑い飛ばしてくれたこともある。

 

年下の少年少女と積極的に仲良くするのは厳しいものがあったが、教官には積極的に、それはもうグイグイと話しかけた。

コミュ障にしては、という意味であるが。

 

「これが出来ない」

「これが難しい」

「これはどうやったら良い」

「これのコツを教えてくれ」

 

なんて具合に。

お陰で、「俺、次の時限空いてるから、取り回しの練習しようか」とまで言ってもらった。

 

コミュニケーション、取っておいたほうがいい。

 

合宿はまるで学校のように“毎日通う”。

学科、実車ともに教官の数は限られているし、メンツもだんだん固定されてくる。

自然とコミュニケーションをとれるタイミングも多くなるのだ。

 

ぼっち参加だとすべてひとりで管理しなければならないのだが、大人ならそれはとくに問題ないだろう。

ふだんの生活でやっていることだ。

「あれ、これはなんて説明されたっけ」となれば、さらっと受付に聞けばいいのだ。

 

だけど、ぼっち参加はやはり寂しい。

喫煙所の皆さんが仲良くしてくれたから、最後は少し名残惜しく思えたが、長い空き時間が何度も続くと寂しくもなる。

 

しかし心配無用、ぼっち参加にはメリットがある。

 

検定で落ちても凹む気持ちは半分以下!

 

これはまさに、その言葉通り。

わたしが検定を受けた日は自動二輪の卒検人数が多かった。

ぼっち参加が三人、男子の二人組、AT限定の女子二人組。

 

なんと、この二人で来ていた二組、どちらも片割れだけ不合格。

 

合宿は検定を合格すればその日のうちに帰宅できる。

というか、次の予約もあるしむやみに延長できない。

ようは、合格したら帰宅しなければならない。

 

ふたりで来て、ひとりは合格、もうひとりは不合格。

検定は翌日に持ち越しのため、ひとりは帰宅、ひとりは居残り。

笑い話にできる関係であれば良いが、わたしだったらだいぶ恥ずかしい。

やっちゃったぁ!とケラケラ笑っても、内心はぜったい恥ずかしい……

 

その点、ぼっち参加であれば検定で不合格をくらってもダメージは「不合格だった…」というところしかない!

あいつだけ帰っちゃった……と、いままで二人だったのに突然ひとりになって凹むことはない!

 

男子二人組は入校日も卒業予定日も同じだった。

実車教習はなんなくこなし、わたしが8の字コースで盛大にすっころんだのを見て嘲笑していた。

実車どころかシミュレーターすらド下手クソで、シミュレーターマシンをエンストさせたり、壁にぶつかったり、『よくある事故の再現』までなかなかたどり着かないわたしを見て嘲笑していた。

 

というかシミュレーターめっちゃ難しいやんけ!

仲良くなった大学生くんは「マリカーだったわ」とか言ってたけど、こちとらマリカーも苦手じゃ!! 

 

あの少年二人組からは、完全に馬鹿にされていたと思う。

聞こえないように隠れて笑っていてもな、見えるんだよ!

だから正直、この二人と教習が被ると気が重かった。

 

だけどね、とくに笑っていた今どきの細身イケメンくんよ!

クランクの二つ目のコーナーでパイロンをコテンと倒して検定中止になった君だよ、君!

 

思ったね、19歳そこらの少年に10も歳が離れた人間が思うことじゃないかもしれないけど。

大人げない、性格が悪いかもしれないけど。

 

卒検一発合格、コースを間違えてクランクを二回やった女はね、石段に座って凹んでいる君を見て思ったよ。

 

ざまぁみろ!!!

 

いや、ね、教習中あそこまで馬鹿にされた態度をとられていなかったら、わざわざブログになんて書きませんよ。

これはわたしの小さな復讐なのよ!!うはは!!

言ったろう!わたしは身体も心もSサイズなのだ!

 

人間としての器の小ささをなめるなよ!

 

君が小馬鹿にしていた女は一発で合格してやったぜ!!うははははは!!!!

 ざまぁみろ!!!

 

とにもかくにも、コミュニケーション能力に自信があるのなら、ぼっち参加も怖くないだろう。

ただ大人の皆さんには、普通免許や普通二輪は学生が多いことだけは覚悟してほしい。

 

普通自動二輪MTで女性はわたしだけだった。

25歳オーバーもわたしだけだった。というか30近いけど。

 

まぁまぁ浮いた。

 

二種免許や大型車の皆さんは、もっと年上のおじさまが多く、彼らに混じると逆にめちゃくちゃ年下になる。

 

まぁまぁ浮いた。

 

とまぁ、結論として、ぼっちだろうが複数だろうが、どちらにしても長短ある。

帯に短し襷に長し。

 

運動音痴だけどバイクに乗りたいあなたに合宿免許を勧める。

  1. 免許取得まで最短
  2. そもそも家に帰れないので、なかなか途中でリタイアできない。諦めが早い人には特にお勧め
  3. 毎日連続して練習できるため、通いよりも練習内容が体に馴染む。覚えたことを忘れる前に卒検を受けられるのは最大のメリット
  4. 教官とのコミュニケーションがとりやすく、うまく持ち込めば時間外にも教えてくれる

 

  1. 25歳以下であれば延長の際に追加料金ナシというところもある。検定が不合格でも安心

※25歳以上や年齢優遇がないところでも、たいていは「卒業まで追加料金ナシ」という保険を用意している。不安なひとにはお勧め

※延長料金免除制度は通いの自動車学校にもある。興味がある人はグーグル先生へ

 

わたしは25歳オーバー、挙句、この「卒業安心パック」的なものを利用しなかった。

なので、合宿二日目にはすでに延長料金の覚悟をしていた。

 

だって乗ろうとしただけでバイク転がしたんだもの。

不安にもなるわよ……

通いだったら確実に初っ端からハンコもらえていなかった……

良かった、帰ってこられて……

 

とにもかくにも、わたしはわたしの経験をもってお勧めする。

 

運動音痴のチビが!普通二輪に乗りたいのなら!

 

免許は合宿で取れ!!!

【浩庵キャンプ場】女はただひたすらに秘湯を愛した

みんな大好きゆるキャン△のロケ地、浩庵キャンプ場。

昨年の10月に赴いたのだが、標高1000mとは思えないほど暑かったことを覚えています。

f:id:uchisobako:20191008234323j:plain

受付のなかはずいぶん洒落ている

 

そのくせさぁ、道中の峠で濃霧にあたってびしょぬれ。

さらに途中から豪雨。

深夜早朝に走っていたものでめちゃくちゃ寒かった。

あと20分程度走れば着くから、レインコート出さなくてもいいや、と思ったのが間違いでした。

 

みんなも雨が降り出したらすぐに雨具を着用しよう!

 

走っているときは寒い、野営中は暑い。

よくあることだが、やたらと体力を削られる。

荷物が限られるキャンツーでは、永遠の課題である。

防寒具問題。

 

浩庵キャンプ場、先に述べた通りゆるキャン△の聖地でもある。

あれです、リンちゃんが最初にキャンプしていたところ。

なでしこがベンチで爆睡していたところ。

f:id:uchisobako:20191008234451j:plain

ここで寝るのは、まぁまぁ神経を疑う。かわいいからよし

 

ゆるキャン△でも注目を浴びましたが、ここ、ロケーションが最高という点でも有名。

風がなく晴れている日であれば、本栖湖にうつる逆さ富士を楽しめます。

わたしが行った日は残念ながら逆さ富士は拝めなかったが、朝日と富士山という日本人なら誰もが愛する光景は拝めた。

f:id:uchisobako:20191008234543j:plain

日本人は富士山を愛するようDNAに刻まれているとしか思えない

美しい景色ももちろんだが、その景色を拝もうとまだ暗いうちからテント外に出てくるキャンパーたちもすごかった。

わらわら、わらわら、みんな椅子を持ち出してカメラやスマフォを構えている。

 

浩庵キャンプ場、前回紹介した氷川キャンプ場とは真逆に位置する高規格キャンプ場である。

ファミリーキャンプの嵐。

どこもかしこもデッッッカいテントで埋め尽くされている。

だれかのデカいスノーピークの足元に、誰かのスノーピークのガイロープが伸びている。

通路になっているところなどどこにもない。

ほんの少しでも隙間があけば、みっちみちにどこかの家族がテントとタープを張る。

 

女は思った。

高規格キャンプ場は、わたし向けのコンテンツではない。と

 

なんといっても足の踏み場もないのである。

家族と家族の隙間を縫うように、ソロキャンパーの小さなソロドームやシングルウォール。

林間サイトも湖畔サイトも、見渡す限りテント。

 

運よく林間の良いところに設営できたが、少しでも到着時間が遅ければ、わたしも彼らのようにファミキャンたちに挟まれていた……

 

浩庵キャンプ場は予約不可のため、早朝にみな並ぶのだ。

夏のハイシーズンはすでに過ぎていたとはいえ、油断していると「せっかく行ったのに定員オーバーだった」なんてことになりかねない。

 

偶然このブログにたどり着いたひとがいるのであれば、ひとつだけお伝えしておかねばなるまい。

 

浩庵キャンプ場の駐車場、水はけがめっちゃ悪い。

もうね、めっっっっちゃ!悪い!

オフロード車ならなんてことない水たまりも、背の低いスクーターには辛いものがあった。

足場の悪さにスタンドが負けて、モペッドも転んだ。

 

女は泣いた。

こかしてついた傷は、こすっても消えない。

 

薪は受付兼売店にあるのだが、外に積んである。

雨の日は余裕で湿っているので要注意。

乾かしながら焚火しましょう。

 

f:id:uchisobako:20191008234721j:plain

「マキ……愛してるよ」

温泉は浩庵キャンプ場からしばらく行ったところにある、下部温泉に行った。

もうね、ここの温泉ね、すっごいの!

温度が低い!!

ぬるいとかじゃない、もはや冷たい。

f:id:uchisobako:20191008234830j:plain

駅舎の雰囲気がまた胸にくる

f:id:uchisobako:20191008234912j:plain

迎えてくれたゆるキャラ

わたしが行ったところは露天のみ混浴だったのだが、混浴とか置いといて冷たすぎて膝まで入って断念した。

 

少し温かい水風呂に浸かっているようなのに、だんだんと身体はポカポカしてくる。

不思議な体験ができる。

 

秘境温泉、信玄のかくし湯だったそう。

いいなぁ、秘湯。

キャンプ場はべつにリピートしなくても良いが、下部温泉はまた来たい。

f:id:uchisobako:20191008235002j:plain

信玄って至るところに秘湯隠してない?羨ましい……

いいや、ぜったいに来る。

土地の皆さんも良い方ばかりだし、まるでタイムスリップしたような街並みも心に染みる。

 

f:id:uchisobako:20191008235116j:plain

お昼に食べた鉄板焼、また食べたいなぁ

道中、台風の影響で大破してしまった東屋を見かけて少し沈んだ気分になった。

災害、恐ろしや。

 

f:id:uchisobako:20191008235209j:plain

自然の脅威による爪痕

 

買い物はゆるキャン△犬山あおいちゃんのバイト先モデル、スーパーセルバみのぶ店にて。

あやかってる感じが最高です。

 

f:id:uchisobako:20191008235259j:plain

広いスーパーでした

f:id:uchisobako:20191008235336j:plain

そば子は原作のあおいちゃんがとても好き

f:id:uchisobako:20191008235422j:plain

串キャン△

 

女は思う。

浩庵キャンプ場の坂も、まるで奈落のようだったなぁ、と。

 

f:id:uchisobako:20191008235506j:plain

海老ときのこのアヒージョ△、味は◎